日本海積丹町の幌武意沖は、秋ヒラメが楽しめる時期になってきた。好調の便りが届き、29日は午前5時に美国漁港から第18漁栄丸(嶋田実船長=【電話】0135・44・2726)で沖へ。乗船した6人で1人当たり38~53センチが3~8匹と、うわさ通り数釣りの兆しがあった。

 天候に恵まれ、風弱く、波も1メートルと穏やか。水深20~40メートルを狙った。開始早々から大型が釣れ、中型もダブルという上々のスタート。早朝にもかかわらずタナはベタ底で、ダブル以外はすべて下の針に食い付いた。通常は底から2~3メートルで食いがあるが、この日は違った。

 時間がたつと潮流れが速くなり、水深20~25メートルでも流れの反対側は重いバケでの調整もできない。ここから食いが渋くなり、単発になった。糸が絡むオマツリも増えた。エサのオオナゴに付けるタコキャップの色はピンクや赤金が良く、派手な色はフグにすぐ食われてしまった。

 終わってみれば早朝に釣果が集中し、後半は潮の流れの影響で釣果が落ちた。それでも、全員が秋ヒラメの強い引きはしっかり堪能した。嶋田船長は「ヒラメ狙いは今後さらに良くなり、11月まで続く」と話しており、期待が膨らむ釣行となった。【リポーター・竹鼻雅己=61】