良型のヘラブナが狙える岡山市の百間川(支流含む)で8日「へら研阪神クラブ」例会が行われ34人が参加した。前日に試釣を兼ね支流庄内川の水門付近に入り長ザオの浅ダナで挑戦。約5時間で32・6~36・5センチを32匹ゲット。当日も同場所でサオを出すが水位が下がり食い渋ったため対岸に移動。33・0~38・2センチの良型を14匹釣り上げた。全体釣果率も88パーセントで魚影の濃さを再認識した。

 試釣した7日は小雨模様。百間川左岸に流れ込む庄内川の水門付近を見ると、右岸に流れ込む小さな河川と庄内川の合流地点でヘラブナ等の魚影が多数。左岸に釣り台を設置し、21尺の長ザオを選択。底を計ると約1・3メートル。約30センチ底を切ったタナから始める。

 午前8時前、水温18度で弱い東風の吹く中、エサ打ち開始。ハイテンポでエサ打ちを繰り返すと10打目からサワリが出だし次打でチクと入るアタリ。ゴンとした手応えの後、沖目に強烈な引きを見せ上がってきたのは35センチの本命。これを皮切りに33~36センチの良型が次々掛かる。しかしマブナの35センチ前後もまじり出し、タナを70センチほどに変える。同11時半過ぎまでに本命だけで32匹。上流に移動し、38センチを頭に5匹の釣果。上々の試釣となった。

 例会当日は朝一番から雨が降り、前日入ったポイントで同じサオ、仕掛け、エサで午前7時半過ぎ開始。数投後に34・7センチをゲット。すぐに34・0センチを追加した。しかし前日より流れがあり減水している。アタリは出るが合ベラが多くタナをさらに上げてエサを打つ。これが良かったのか35センチ前後のダブルを含む良型の38・1センチを追加。この後は33~35センチ前後が時折、サオを曲げてくれるが、明らかに前日よりアタリの数が少ない。

 昼すぎに対岸の流れ込み下手(水面から約4メートルの護岸部)に移動。水深約2メートル。25尺の長ザオを出すがマブナやナマズばかり。少しずつタナを浅くし約60センチにして辛抱強くエサ打ちを繰り返す。するとサワリが出始め、誘っているとチクとしたアタリ。合わせると一瞬、サオが止まり左右に走る。ジワジワと浮かして慎重にタモに滑り込ませたのは38・2センチの良型だ。午後3時前に納竿。例会も38センチ台を2匹そろえた筆者が優勝。長ザオを使い、川ベラの強い引きを十分に楽しんだ。【日刊FPC・藤井秀和】

 【今後の見通し】百間川より庄内川の水温は比較的高いように思う。庄内川の水量の多い時は必ず魚が入っており寒くなる今後も楽しめると思われる。ただ、百間川下流に水門があり水位の調整をしているので水を落とす時は庄内川は浅くなり釣りができない時があるので注意が必要。

 【交通】山陽自動車道の備前ICを出て岡山ブルーラインへ。君津で岡山バイパス(国道2号線)に入り、百間川橋周辺へ。土手の左岸を上流に向かって走って行くと中川橋を越えた所で百間川と庄内川の水門が見える。