読者のみなさま、初めまして、今年4月に入社したばかりの松尾幸之介です。今月から釣り担当になりました。釣り経験は小学生のころにアオリイカ釣りに行ったぐらい。ほぼ真っ白な状態です。まずは、ただ今絶好調の横浜・鶴見「新明丸」のハゼ釣りに行ってきました。「幸之介と釣りしましょ!!」でお世話になります。よろしくお願いします!

 デビュー戦ということで、釣り担当の先輩「タコボウズ」こと寺沢記者同伴で、いざ出発!

 ブルンッ。開始早々、新明丸からレンタルしたサオに手応えを感じた。

 「持っているかもしれない」

 ワクワクしながらリールを巻くと、釣れたのは木の枝だった。さっそくの洗礼に落胆しつつ、周りの釣り人を見ると次々とハゼを釣り上げている。

 「すごい」

 よく見ると自分のサオと違い、竹でできた和ザオを使っている。「手バネザオ」という。一体、何が違うのか? 右舷胴ノ間の佐藤功さん(45)は「手バネザオだと、サオ先がおじぎしてアタリがわかりやすい。ハゼはサオを上げるタイミングが大事なのよ」と教えてくれた。

 「やってみるかい」と佐藤さんに勧められ、人生初の手バネ挑戦となった。

 「あっ、軽い」

 そしてすぐにブルルンッ! 想像とは違う感触が伝わってきた。すぐにサオを上げ、道糸をたぐって小さいけれど、ハゼをゲットできた。佐藤さんは「ブルッとくる直前の小さな揺れで上げることが大事だ」とアドバイスしてくれた。

 コツも伝授してもらったところで再スタート。手応えは感じるが、なかなかハリにかかってくれない。オモリを動かすテンポを変えたり試行錯誤を繰り返したが、流れは引き寄せられずあっという間に納竿の時間がきた。午前7時45分の出船から約6時間。結果はたった6匹。

 「えっ、少ない…」

 少なくとも30匹は釣りたかったのに。ショックを隠せずに片付けをしていると、高橋英夫船長から「冬にかけての落ちハゼは慣れないと難しい。今日はいつも100匹以上釣る常連さんが30匹台だった。初めてで6匹かぁ…よくできました」とフォローされたことがせめてもの救いでした。

 ◆松尾幸之介(まつお・こうのすけ)1992年(平4)5月14日、大分県生まれ。北九州市立大卒。幼少期から大分の海の幸を食べて育ったため、焼き魚、刺し身などが大好物。学生時代は野球、サッカー、水泳、陸上などを経験。陸上は中学3年時に全国都道府県対抗駅伝出場、陸上ジュニアオリンピック800メートル7位。趣味はフルマラソンで、自己ベストは2時間58分15秒。

 ▼宿 横浜・鶴見「新明丸」【電話】090・3519・1111。集合は午前7時30分、出船は同45分。11月はショート便・午後1時30分沖上がりでエサ付き7000円。12月からは沖に出て、午後3時までエサ付き8500円。オモリ、仕掛けなど要確認。