2016年春、マダイ釣り、満開秒読み。現在、駿河湾と東京湾で2つのマダイダービーが開催中だ。駿河湾6地区のうち戸田「たか丸」で、今月からニッカン釣り班の仲間入りをした「オカマリ」こと、ガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」のボーカル岡田万里奈(22)が初マダイで2匹をキャッチ。また、東京湾4地区のうち、八景「太田屋」ではマダイ教室が復活し、富浦「共栄丸」には3月30日にタコボウズ記者が訪れ、船中24匹が乱舞する様子を取材した。

 戸田「たか丸」のマダイ釣りにオカマリが挑戦した。ガールズバンドのボーカルながら「生まれ変わったら漁師になりたい」と口にする。フライ・フィッシングが大好きな父親と一緒に7歳から渓流でヤマメやイワナと“対決”してきた。「海釣りの経験は少ないんですが、マダイは海の王者、絶対に釣る」と意気込んでいた。

 現在、共栄会(日刊スポーツ所属の釣り宿)の静岡県6地区で「駿河湾マダイダービー」(5月15日まで)を開催中だ。もちろん、「たか丸」もメンバーだ。野田孝船長は「今年はマダイの動きが早いな。3~4キロ級が釣れてるよ。そのうち7キロ以上も入るな」と予測する。

 実釣は3月28日、第1投からヒットした。マルキユーのフィールドスタッフ、佐須智明さんをコーチに手取り足取り教わった。タナ(魚の回遊層)は海面から50~60メートルの間だ。海底にコマセカゴを着底させずに指示されたタナよりハリスの長さの約10メートル余計に下げてから、コマセを振りながらタナまで上げていく。そこでガツン、ときた。

 オカマリ キャー、これ、私の初マダイなんですけど。こんなに簡単に釣れちゃうの?

 まずは840グラムの食べごろサイズだった。これは朝イチの食いの立っている時間帯だったので、きっちりとコマセを拡散して、タナを守れたのでちゃんと釣れた。この直後から苦戦。サオ先の微妙なアタリのサインを見逃し、アワセで慌てて振り上げ過ぎて掛けそこねてしまった。

 それでも、へこたれずにタナを守って、コマセの振り方を小刻みにすると、正午前にまたもやガツン。今度は1・39キロだった。

 オカマリ う、うれしい。初心者なのにマダイが釣れるなんて。もっと勉強しまーす。

 今回は2匹合計で2・23キロ。駿河湾ダービーでは3月29日現在で堂々の40位。

 オカマリ 再挑戦して、順位をあげるぞー! みなさんもチャレンジしてくださいね!