超大型のヘラブナが狙える岡山県・秀天(鴨川・七区調整池)で10日「へら研阪神クラブ」の例会が行われ34人が参加。私は前日より試釣を兼ね釣行、9日は短ザオで30~38・5センチを10匹。例会当日も同じ場所でマブナなどに手を焼いたが約8時間で35・6~45・7センチを3匹ゲット。2匹長寸を競った例会は45・3、40・5センチをそろえた橋島宏幸さん(岡山市)が優勝。今後も大型が期待できそうだ。

 秀天はこの時期、超大型のヘラブナが狙える。例会の前日、午前6時半すぎに鴨川中流域右岸に到着。前々日の大雨で水は茶色く濁っているが、ヘラのハタく姿が見られる。釣台をセット。右下手には数メートル先まで乱杭が沈む。その横を狙うべく8尺ザオを選択。底を測ると約60センチと浅いが、乗っ込み期には狙い目だ。

 水温15度で無風の中、エサ打ちを開始。10分ほどするとサワリが出始め、アタリに合わせたが、乱杭に走り込まれラインブレーク。釣台を少し上手に移動。すると、すぐにサワリがあり、ムズッと小さなアタリ。取り込んだのは38・5センチの本命だ。1匹釣ると、浅いためかサワリはなくなるが再びアタリ。カチッと入るアタリを取り、沖に走る魚を両手でためるがジャンプ一番、ハリス切れ。とてつもない大きさ。まさに「逃がした魚は大きい」である。

 その後も時折アタリがあり35センチ級を3匹追加。同10時すぎから北風が吹き始めサワリが激減。ズラシ幅を増やすが、食うのは35~40センチのマブナばかり。休憩し正午すぎから再開したが、やはりマブナ。午後5時前から30~38センチの本命がポツポツ釣れ、日没近くまで粘り6匹追加し納竿とした。

 翌日の例会でも同じ場所に入り、9尺のサオで挑戦。打ち始めて1時間ぐらい経過したころ、チクッとしたアタリを取ると、根掛かりのような感触の後、ゆったりした動きの魚を上げてくると顔を水面に出したのは本命、それもデカイ。慎重に取り込み、抱卵した魚を検寸してもらうと45・7センチの大型! その後も38・2、35・6センチを追加したが、午後4時すぎまで巨大なマブナとボラの猛攻にあいギブアップ。だが2日間、たっぷり秀天の釣りと、いつくるかもしれない大型のドキドキ感を十分に楽しんだ。【日刊FPC・藤井秀和】

 【使用したエサ】「マッシュポテト(徳用)」300、「藻べら」100、「巨べら」200に水350を入れて、しばらく放置したあと、小分けに取りだしたものを手水と「バラケバインダーフラッシュ」で練り込んで使用した。数字の単位はcc。

 【今後の見通し】しばらくは好時合が続きそう。雨後や前日の風で濁りの入ったポイントが狙い目。また、調整池でも大型が食い始めており、今後が楽しみである。

 【交通】山陽自動車道の山陽ICから県道37号に入り南下。国道2号(岡山バイパス)へ入り、旭川大橋を過ぎ玉野方面(標識を見て側道に入る)に進み青江の交差点を左折、同30号を南下。横田口の信号を左折、県道405号へ。JR宇野線下を通過して最初の信号を左折。広域農道に入り、互譲橋手前の信号を左折、鴨川沿いに上流へ。