日本海の磯釣りシーズンが開幕した。北海道遊釣倶楽部の今年初の大会が13日、宮野~元和に23人参加で行われた。波は1メートルと穏やかだったが、時折猛烈な風が吹く中、ベテラン佃克俊さん(68)がただ1人1400点超えで優勝した。

 佃さんは仲間数人と目指していた釣り場の途中で、元和の海を見てひらめき、1人だけその場で竿(さお)を振り始めた。一本針仕掛けで、エサはサンマ。午前7時ころ、今回大会身長賞の48・8センチカジカを釣り上げた。矢継ぎ早に良型アブラコ、ホッケを上げて、総合と身長のダブル優勝で、今季初戦を飾った。

 2位は太田良弘さん(51)で、経験のある熊石を狙った。午前2時30分ころ、44センチマゾイを皮切りにアブラコ、ホッケとエンジン全開。平田内の大平盤を攻めた大杉拓雄さん(63)が3位。波を考慮し基部から根魚を探った。朝方に根に付いた47・9センチホッケ、カジカを釣った。

 今回の釣り場はこの時期、水温が不安定で釣果もバラつくが、4月末まではホッケやアブラコ、カレイなどが楽しめる。【リポーター・藤本康隆=42】

 ◆成績▽総合(2身+5匹) (1)佃克俊1403点(2)太田良弘1260点(3)大杉拓雄1161点(4)大野昭彦1150点(5)武市毅1146点▽身長 佃カジカ48・8センチ