釣り、って敷居が高いですよね。「どうやったらできる」「船酔いが怖い」「飽きっぽいから途中でやめてもいいかな」。そんな声を全部受け止めます! 今月21日(土)、千葉・館山市の北条海岸海水浴場で投げ釣りの体験会をします。千葉でやるから「ちょい投げ房総族」。集合は朝9時とゆっくりめで、参加費は釣り道具一式がついて1人3000円。もちろん、海遊びの達人も用意しておくよ。さあ、おいで!

 釣りをやってみたい。

 ところが、周囲を見渡すと、釣りをするための「きっかけ」は、そんな簡単には見つからない。かといって、釣り具専門店に入ると、細かすぎてどこから見ていいのかよく分からない。

 釣りの初心者にとって、日本という国は、それほど優しくないことが判明する。結局、釣り素人には、サオを持つことすら難しいのか?

 そんなことはありませんよ。お金を掛けなくても釣りはできるし、楽しめますよ。しかも、現地集合は午前9時なので、すごい早起きをしなくてもいい。

 場所は、千葉県館山市。

 千葉の太平洋に突き出たエリアを「房総半島」といいますよね? なので、その砂浜を使うから「ちょい投げ房総族」です!

 なぜ、千葉県なのか?

 砂浜が多いからです。東京都や神奈川県は工場などがあって、しかもご丁寧に「釣り禁止」とまで書いてある。ならば、誰もが平等に遊べる砂浜で釣りをしてみよう。

 千葉県は砂浜ばかりです。夏の海水浴シーズン以外は、何も使われていません。無料で遊び放題なんです。そのすぐ沖の砂底を魚がいっぱい泳いでます。釣りにとっては宝の山、いや、宝の海なんです。

 今回は、神奈川・久里浜港と千葉・金谷港をつなぐ東京湾フェリーが大協力をしてくれて、千葉県の5自治体、富津市、鋸南町、館山市、南房総市、鴨川市に呼び掛けをしてもらいました。すべての自治体が「ウエルカーム!」。5月21日の館山市からスタートして、6月19日(日)南房総市、9月11日(日)富津市、10月16日(日)鴨川市、11月6日(日)鋸南町。ちょい投げやりますよぉ~。

 実施時間は午前9時から正午まで3時間。もちろん、これは強制ではないから、早く来てサオを振ってもらっていいし、夕方近くまでやるのも自由でーす。

 すぐ近くには、道の駅もありますよ。当日は、釣りをする北条海岸海水浴場の砂浜に臨時テントを設営し、館山市の経済観光部商工観光課が本部を開設。渚の駅「たてやま」までの行き方や、そのほかの観光地のガイドなども受け付けます。

 同課の佐瀬浩一プロモーション係長は「渚の駅では、さかなくんの魚イラストの作品展示もしてますし、1階の巨大水槽に釣った魚を入れてもいいですよ」と話している。

 さて、釣りだ。

 道具ありますか?

 なくても大丈夫。手ぶらで来ても、サオ+リール+糸のセットにジェット天ビンと仕掛けなどをつけて3000円。道具を持っている人も参加費はたったの500円です。エサは事務局から配給します。

 特にエサ釣りだけにするつもりはないので、ルアーでヒラメを狙ってもいいですよ。4月25日に試し釣りをしてきましたが、軽くちょっと投げただけでシロギスが釣れましたよ。そのときにシロギスやメゴチを釣り上げた「オカマリ」こと、ガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」のボーカル、岡田万里奈(22)は「景色もきれいだし、海が気持ちいい。長靴もいいけどビーサンもありだなぁ」とニコニコだった。

 コーチ役に海遊びの達人も用意しておきます。マイペースで「ちょい投げ房総族」、のぞいてみませんか? 【寺沢卓】

 ▼釣り具 館山「マリンスポット釣吉」【電話】0470・33・2880。館山道の終点、富浦ICを降りてすぐ。24時間営業なので、いつでも気軽に来店してください。

 ▼募集 30人(先着順)。申し込みは東京湾フェリー営業部【電話】046・830・5622。電話での申し込みになります。参加費は500円で、タコボウズ記者のオリジナル缶バッジ、オリジナル手袋など特典あり。釣り具を持っていない場合は参加費込み3000円で釣り道具が購入できます。

 ▼交通 品川からだと京急久里浜・東京湾フェリー→金谷・JR内房線→館山で約3時間。車も便利で、集合地の北条海岸海水浴場には無料駐車場あり。