日刊スポーツ・日刊銀鱗倶楽部主催「2016 月桂冠杯・須磨海づり公園釣り大会」が19日、午前6時から神戸市須磨区の同公園で行われ、85人が参加して釣った魚の総重量を競った。雨が降ったりやんだりで釣りづらい中だったが、各所でサオが曲がった。荒岡良二さん(67=茨木市)が、サビキ釣りで30センチ級のウマヅラハギや小ダイなど計1980グラムを釣り上げて初優勝を果たした。また、価値ある魚を釣った人に贈られる「月桂冠賞」は、32センチのグレを釣った金沢一美さん(46=大阪市)が受賞した。

 悪条件の中でも、釣り人たちはやっぱりアツかった。前夜からの雨は、大会当日も断続的に降り続き、釣りづらいコンディションとなった。それでも、参加者たちはそれぞれのスタイルで、狙った魚を仕留めようと午前6時からサオを出した。

 開始直後、潮は東から西へ向けて流れていた。サビキ仕掛けで豆アジやイワシなどを狙う人たちは、流れの緩い場所を選んで入った。総重量を競うため、小物を数多く釣っての入賞が目標だ。第2釣台西側の先端付近では、青ものなどを仕留めようと、ウキ流し釣りで挑戦する常連の人たちなどが多く見られ、第1釣台では、アオリイカをターゲットに、エギングでサオをしゃくる釣り人たちの姿が目立った。

 青木清一さん(67=神戸市)は、第3釣台で20センチ超の良型を含むカサゴを数匹釣り上げた。「50メートルほど投げて狙いました。割といい型が釣れましたね」と、針にワームを付けた仕掛けが見事にはまり、笑顔を見せた。

 午前10時過ぎに検量が始まると、次々に釣り上げた魚が大会本部に持ち込まれた。子どもたちが釣った豆アジやイワシ、サバ、落とし込みで釣り上げたチヌやキビレ、投げ釣りで仕留めたキス…。ベラや40センチ超のハネやアオリイカ、ウマヅラハギ、ウミタナゴなど、バラエティー豊かな魚が顔をそろえた。

 表彰式のころには一段と雨脚が強まったが、釣り人たちの熱気は最後まで衰え知らず。今年も歓声と笑顔いっぱいで、熱戦は幕を閉じた。【高垣誠】

 <主催>日刊スポーツ・日刊銀鱗倶楽部<特別協賛>月桂冠株式会社<協賛>がまかつ、マルキユー、オーナーばり、東レインターナショナル、ハヤブサ、ユニチカ、ミヤマエ、サンライン、ゴーセン<協力>神戸市立須磨海づり公園