岡山県を流れる吉井川(和気町~瀬戸内市福山地区にある潮止めえん堤)で12日、「へら研阪神クラブ」の例会が行われた。多くの会員が備前大橋周辺から弓削橋周辺に釣り座を構える中、備前大橋下手左岸にあるワンドに入り、長ザオによる宙釣りで挑戦。雨の降り出す正午すぎまでで37・2~41・7センチの良型を30匹仕留めた。妻の栄子も41・2センチを釣るなど、久々の大釣りに大満足の釣行となった。

 午前7時半すぎ、吉井川をホームグラウンドにしている伊藤規行さん(尼崎市)の案内で、備前大橋下手にあるワンドに、私を含め6人が入った。ワンドは上流に向け細長く入りこんでおり、6人の入る左岸には岸寄りに藻が生えている。少しでも対岸近く(15~30メートルの幅)を狙おうと25尺のサオを選択。底を測ると約1・8メートル。マッシュ系のバラケとグルテン系食わせの底釣りから始める。

 同8時すぎからエサ打ちを開始。魚の気配を感じるまではテンポ良くエサ打ちに専念、20分を過ぎたころからウキのナジミ込みにかすかな変化が。ズルーと入るアタリに手が出るが痛恨のバラシ。底の状態が悪い(底に糸藻が生えている)と判断、少し底を切り、宙釣りに変更。そんな時、隣に入っていた大橋充さん(大阪市)のサオが大きく曲がり40センチ超をゲット。

 焦る気持ちを抑えつつ、ウキに集中しているとチクッとアタリ。すかさず合わせるとガツンとした手応えの後、強い引きをみせ上がってきたのは38・6センチの良型だ。魚が寄りだしたようで、アタリも次々と出て、カラツンにまじり2~3打に1匹ペースで釣れだす。しかし、上から追って来ているようなので、両ハリスを伸ばす。またエサも上下とも両マッシュとして釣果アップを狙う。

 するとこれが的中。同11時前からは入れ食い状態に。41・7センチを含め40センチ前後ばかりと型も一段と良くなる。正午すぎ、雨が降りだしたところで4人が納竿。妻の栄子はサワリはあるものの、あと1匹が釣れないかと頑張る。他の人がやめたためアタリが出だし数打後、大きくサオが絞られ立ち上がって取り込んだのは41・2センチ。その後、雨粒が大きくなったため納竿した。

 2匹長寸を競った例会では41・7、41・0センチをそろえた私が久しぶりの優勝。全体の釣果率も87%と高く、吉井川の魚影の濃さを再認識した。【日刊FPC・藤井秀和】

 【今後の見通し】魚の活性が上がり、エサを活発に追っている。弓削橋周辺では数狙い、備前大橋から下手では型狙い。一雨降った後も狙い目だ。

 【交通】大阪方面から山陽自動車道の備前ICで降り国道2号を西へ。左手にJR赤穂線香登駅を過ぎ、南西方向に進めば備前大橋。