日本海岩内町の岩内沖で大型マダラを中心に五目釣りが好調だ。天候に恵まれた8日に出掛け、60~100センチのマダラが1人当たり10~18匹、さらに28~33センチのヤナギノマイが同8~10匹釣れた。メーター級のマダラが上がると、船上は大いに活気づいた。この日は潮が速かったが深場釣りが楽しめた。

 出港は午前5時。岩内漁港から千鳥丸(寺田潮船長、【電話】0135・62・2282)に4人が乗船。早朝はヒラメ狙いも潮が止まり食いが渋く、魚が外れるバレも多く、単発ばかり。良型マゾイも数匹釣れたが、潮が動かず空振りに。早々に深場狙いに切り替えた。当初は中型マダラ主体にダブルやトリプルがヒット。しかし、潮が速くポイントがズレるため、何度も移動を余儀なくされた。

 我慢のかいがあった。しばらくすると大型マダラや1メートル超えも釣れた。その間も船は潮に流されながらも、良型のヤナギノマイ、30~35センチのソウハチがダブルやトリプルで上がった。釣果はほかにヒラメやマゾイ、ホッケなど船中数匹。

 魚の反応が上向いてきたとき、倶知安町の赤石光雄さん(74)の竿(さお)が折れそうなくらいしなった。ゆっくりと慎重に巻き上げると、水面から1メートル超マダラが顔を出した。赤石さんは「仕掛けが切られそうで心配だった」と大物を射止め安堵(あんど)の表情。寺田船長は「深場では特にマダラが多く釣れ、今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=62】