良型３０センチ級のキスが釣れているという京都・宮津の天橋立へ１７日、釣行した。南側の小天橋側から入り、途中にある突堤から４本針仕掛けで、５色（約１４０メートル）ほどの遠投で攻めて、２５センチの良型を仕留めるなど１０～２５センチを３８匹釣り上げた。数は伸びなかったが、引き釣りでの良型キスを楽しめた。

　文殊の駐車場には午前４時前に到着。小天橋から大天橋へと歩き、晶子の松を過ぎた休憩所の先の突堤付近から投げることにした。４本針仕掛けに、エサのチロリを針先から１～２センチ垂らしてエサ付け。５色半ほどの遠投で攻め、仕掛け着水後に秒針のイメージでサビくと、５～４色目でアタリがあった。少し仕掛けを止める感じで追い食いを誘いながら待つと、再びアタリがあり２０センチ級の良型キスを２連で釣り上げた。１投目からキスが顔を見せてくれて幸先のいいスタートだ。その後も、５時半ごろまでに、投げれば１匹は掛かってきて素バリはなし。６時過ぎになるとアタリが遠のき、夜明け前後の時合は終わったようだ。

　海にはレンタルボートなのか４～５艇が３色付近に集中して、流し釣りやアンカーを下ろして釣っている。それら船の間の空いたスペースを攻める。突堤の左側から投げると、５色目で今までにないグングンとしたアタリ。寄せてくると、仕掛けにからんだ海草の陰にキスの姿が！　釣り上げたのは２５センチの丸々とした良型キスだった。

　同８時ごろには釣り船も去った。突堤の先端から海を見ると数匹の魚の影が見えたため、近投２色付近を攻める。するとサイズは１０センチ級のピンギスだが、３連が数回ヒットした。

　藻際の良型キスも考えたが、サイズも変わらないため再び遠投で攻める。チロリよりやわらかく針掛かりのいい石ゴカイを針先から多く垂らして攻める。

　しかし、反応が薄いので針を袖型からキツネ型にし、針数は４本針のまま、エサはチロリをメインで攻め直すと２連まじりで釣れた。結局、同１１時に納竿し、１０～２５センチを計３８匹。数的には寂しいが、２０センチ超の良型が７匹。引き釣りでの良型キスを楽しめた。【日刊ＦＰＣ・野間弘】

　【今後の見通し】海水浴場を除き、ポイントは海草を避けて５色付近をメインに、遠投で２０センチ級の良型キスが狙える。３０センチのヒジタタキが釣れた実績もある。近投ではピンギスが主となるが、鈴なりの大釣りが楽しめる。遠投で良型狙いではチロリをエサにキス針８号を使用し、近投での数釣りでは石ゴカイをエサに針は４号を使うと面白い。

　【交通】中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を経由し綾部ＪＣＴから京都縦貫自動車道（綾部宮津道路）へ。宮津天橋立ＩＣを出て府道９号を北上し、浜町の信号を左折。国道１７６号、府道２号で天橋立へ。