これまでも紙面に登場してきた、釣り大好き女子のガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」ボーカル、岡田万里奈(22)が、釣り面レギュラーとして新たに参加します。愛称「オカマリ」でお願いしまーす。題して「オカマリの雨のち晴れいっつも釣り!!」です。初回は、北関東・群馬県桐生川上流のヤマメをフライ・フィッシングで狙ってみました。

 フライ・フィッシングの経験はありますか?

 オカマリの家は、やや特殊で、おじいちゃんがフライフィッシャーマンでした。その息子のお父さんも渓流のフライが大好きです。なぜなら「船酔いをしちゃうんです」とオカマリ。

 小学生のころの家族で行くレジャーは渓流で釣り。それ以外だと、東京湾に面した釣り公園などでアジやイワシ釣り。これも船酔いがないですからね。

 そこで、オカマリには、幼いころから慣れ親しんだフライを山梨・北杜市と群馬・桐生市で堪能してもらった。北杜市は、日刊釣りペン・クラブで渓流釣りに詳しい相吉孝顕さん(82)の実家がある。そこに宿泊しつつ、相吉さんの耕した畑でジャガイモを収穫して、ついでに釣りに興じた。

 オカマリ 空気が澄んでる。相吉さんのご実家も畳が気持ちいいですね。釣りでは、途中で激しい夕立になっちゃったから、魚とは出会えなかったけど、キャスト練習にはなりました。

 どこまでも前向きだ。年の差60歳の相吉さんは「センスはいいねぇ。特に何もしなくても釣ってくれそうだ」とご満悦。本番は翌日の桐生川だ。

 北杜市を早朝に出て、北関東道で太田藪塚(おおたやぶづか)ICで降りて、車で40分ほどで桐生市に着いた。桐生市は、街中に渡良瀬川が流れていて、しかも、25センチぐらいの大きなヤマメが釣れることで知られる。桐生川はその支流になる。上流域にダム湖の梅田湖があって、狙うのは、そのさらに上流になる。

 両毛漁協の中島淳志組合長(44)は「桐生川の場合、下流はアユになる。上流だとヤマメの稚魚放流もひんぱんにやっていて、あまり釣り人も入らないので、スクスクと上流でワイルドに育つんですよね」と話す。今回、オカマリは、中島組合長と奥さんの奈緒美さんに預けることにした。

 オカマリ 山奥でもとっても入りやすいんです。水が浅いからビギナーでも大丈夫かもしれないな。奈緒美さんに横からのキャストと、川面で伸びたラインをクルンと回してフライを動かすローリングも教わりました。ためになるぅ~。

 この日は暗くなるまでキャスト練習をして釣果はゼロ。でも、釣りの神さまは見捨てませんでしたね。翌早朝、同じ場所でキャストしてみると、いきなりキューーン。

 オカマリ 引きの強いヤマメがきました。しかも短時間に3匹連続。前日の夕方にみっちりサイドスローの練習もしたから、いろんな条件が重なって釣れたんですね。なにより大自然の中で、キャストできる幸せはたまりませんねぇ。

 東京都心からなら1時間半前後で到着しちゃう。これから本番を迎える渓流釣り、ちょっくらのぞきに行ってみましょうか。

 ▼問い合わせ 両毛漁協【電話】0277・32・1459。ポイントや交通アクセスなどは要確認。漁協の住所は桐生市菱町5の1062の6。