日本海積丹町の神威岬沖(通称カムチャツカ根)でマダラが絶好調だ。3日午前4時30分に美国漁港から栄丸(川村正船長、【電話】090・8898・2807)に7人が乗船し、2時間かけてポイントに向かった。風は弱く、波1メートルの状況。仕掛けは胴突仕掛とタラシャクリ250号。エサは赤イカやイカ、サンマで狙うと65~100センチが1人当たり12~23匹の大漁だった。

 午前7時前に狙いの地点に到着し、群れを探しながら投入開始。この日は群れが薄く、70センチ前後が釣れるが単発ばかり。群れを求めて移動を繰り返した。朝方に薄かった群れは徐々に回復し、2、3人同時に上がることも。その後は釣果がさらに改善。魚の活性化とともに大型も交じり、1メートル超や70~90センチがダブルやトリプルで釣れて、船中は活気づいた。

 攻め方はさまざま。胴突仕掛のみや胴突仕掛にタラシャクリを付ける人。竿(さお)をしゃくっては止めたり、置き竿で待つ人など思い思いに楽しんだ。この時間帯では朝方攻めた場所も食いが向上し、潮の流れも速かった。前半苦戦した北広島市の中村恭一さん(66)は、川村船長から借りた仕掛けで大当たり。1メートル超と70センチがダブルでヒット。「引きが強く、竿も限界のようだった」と振り返りながら、クーラーからはみ出す大物ゲットで喜んだ。川村船長は「マダラ狙いは絶好調で今後も続く」と話しており、期待が膨らむ。【リポーター・竹鼻雅己=62】