朝晩が涼しくなり、ヘラブナも夏の高活性でも冬の低活性でもない、どっちつかずの難しい釣りを強いられることが多いのがこの時期だ。11日、大阪・貝塚市にある水藻フィッシングセンターに釣行。2号桟橋奥民家向きに入釣し、午前8時から午後4時までに18尺両ダンゴ底釣り、両グルテン底釣りで32~40センチを42匹ゲット。釣り方で型の差が出ることを実感した釣行だった。

 午前7時に釣り場に到着。例会が4つ入り混雑していたので、少し離れた2号桟橋奥に入釣。内向きで規定最長の18尺を継ぐ。水深は約4メートル。釣り方は両ダンゴの底釣りだ。

 小指の爪ほどの大きさにエサを付け、初めは若干沖目に仕掛けを振り込む。混雑しているが、アタりを出すのに時間はかからなかった。5投目で突然ふわっと「一節返して」ツンの、底釣りでは理想的なウキの動きで36センチを釣り上げた。

 同サイズを数匹追加したが後が続かない。エサが底に着くまでにふわふわとしたサワリがあり、底に着いてしまうと動きがなくなる。ヘラが底より少し上にいる状況だ。下に向かせるよう丁寧にエサ付けしたりするが状況は変わらない。

 ならばこのヘラに合わせようと、動きが収まればすぐにエサ切りする。いわば早い釣りだ。積極的にエサ打ちし、エサが底に着いてすぐのアタリを合わせる。すると明らかにヒット率が上がる。型は35センチ前後だが、連チャンも交え、午後2時までに32匹。釣り方を変え明らかに釣れだした。

 ここで釣友のサオが曲がりだした。しかも大型ばかり。サオは同じ18尺だがエサが両グルテン。私も両グルテンに変更する。エサ付けは小指の爪よりひと回り小さい。すぐに1匹釣れたが型は変わらず、アタリもサワリもダンゴに比べて少なくなった。釣友の釣りを見ると、待って待ってサワりだしてからのアタリ。超スローな釣りだ。先ほどまでの私とは正反対。私も待つと、突然サワりだしムズッと入り、サオが大きく曲がる。上がってきたのは40センチの大型だ。

 両グルテンは寄せる力が弱いが、寄らないからこそ大型が釣れる。その後も38センチ前後の大型がサオを曲げた。10匹追加し、同4時までに42匹で納竿とした。釣り方で型の差、数の差を狙い通りに攻略した納得いく釣りとなった。【日刊FPC・土屋直人】

 【今後の見通し】混雑していなければ、短ザオの浅ダナ、チョウチンの両ダンゴの宙釣りで10月中ごろまで楽しめる。例会や土日など混雑時は固形セットが釣果を望めるだろう。大型狙いはやはり、長ザオのグルテン宙釣り、底釣りだ。

 【問い合わせ】池事務所【電話】072・432・7605。営業時間は午前6時から午後4時。定休日は毎月第3水、木曜日(ただし祝日は営業)。釣り料は1日2200円。半日(午前11時から)1700円、女性と子供は1500円(中学生まで、学生証が必要)。

 【交通】阪和自動車道の貝塚ICを出て国道170号を西へ。永寿南の信号を右折、府道239号に入り北上。突き当たりの千石橋三差路を左折。約1キロ先の信号を左折すると右手に池がある。