ヘラブナの総重量を競う「第4回GFG(がまかつファングループ)へらぶな東西対抗戦」『後援・(株)がまかつ』が10月24日、愛知県豊田市の「ひだ池」で行われ、地区予選を勝ち抜いた20選手が参加した。午前6時半から午後0時半まで戦い、浅ダナのセット釣りで29・8キロを釣った松崎光臣選手(東軍・群馬県伊勢崎市)が個人戦を制し第1回大会に続き2度目の優勝。2位に27・4キロの鈴木千秋選手(西軍・大津市)、3位には27・2キロの鈴木則之選手(東軍・栃木県壬生町)が入った。団体戦は東軍が3大会ぶりに勝利した。

 初めて挑んだ「ひだ池」で、再び頂点に立った。「周りがG杯(の全国大会)に出る人ばかり。なかなか勝てるものじゃないので、(優勝できて)うれしいです」。13年の第1回大会以来、3年ぶり2度目の頂点を、控えめに喜んだ。

 前日の試釣ではさんざんだったという。「ひだ池」は手ごわいと感じたが、本番ではチョウチン釣りとどちらにするか考えた末、浅ダナのセットで攻めた。6時間1本勝負。朝イチはヘラブナの食いが立っており、バラケが持つよう硬さを調整してウキをなじませ、数を釣った。開始2時間ほどでフラシを交換する好スタートだった。

 だが、徐々にペースが落ち、日が上がり魚は浮いてきたもののアタリがなくなった。そこでバラケの握りを緩め、早めにバラけさせてヘラにアピール。これが奏功して、後半は型も良くなり、最終的には3フラシで50匹、総重量29・8キロで混戦を抜け出した。

 「初めて釣る池で、変な先入観がないのが良かったのかもしれませんね」と松崎選手は振り返る。バス釣りを経てヘラブナ釣りにたどり着き、ヘラ歴9年。その魅力は「思い通りにいかないこと」という。「どんな釣りでも同じかも知れませんが、ときには爆釣することもある。だからどっぷりはまってしまいますね」と笑った。

 この大会にはめっぽう強く、これで4度出場して優勝2回、3位1回という好成績だ。本人は「トーナメントにはあまり出る方じゃないので、楽しく釣れたら」と話すが、その実力を最高の結果で再び証明した。【高垣誠】

 ◆松崎光臣(まつざき・みつおみ)1973年(昭48)10月29日、群馬県伊勢崎市生まれ、同市在住。会社員。ヘラ釣り歴9年。GFG埼玉支部、「グランドスラム」所属。ホームグラウンドは椎の木湖。

 【上位成績】◆個人戦 (1)松崎光臣(東軍・伊勢崎市)29・8キロ(2)鈴木千秋(西軍・大津市)27・4キロ(3)鈴木則之(東軍・栃木県壬生町)27・2キロ(4)小寺則之(西軍・交野市)26・6キロ(5)眞島宏平(東軍・甲府市)22・8キロ(6)浜田智和(西軍・枚方市)22・4キロ=敬称略。◆団体戦 東軍=181・6キロ、西軍=161・4キロ