三重・鳥羽の浜辺湾は例年通り名物のカイズ(小チヌ)が釣れ盛り、50~60匹の釣果は当たり前、良い時には100匹以上の3ケタ釣りも記録される。私も先日、231匹のカイズ、チヌを仕留め、23日も3ケタ釣りを目標に釣行。朝の一番船で「京阪チヌ研」メンバーの那珂浩一さん(湖南市)とイカダに渡り、18~40センチを2人で160匹仕留めた。

 午前6時過ぎの渡船で、好調の5号イカダへ渡る。すぐにダンゴを作り、タックルのセッティング。全て用意が出来てから、那珂さんと同時にスタートする。

 那珂さんはフロロラインの広角釣法、私はタングステンシンカー5グラム、PEラインを使った広角釣法でスタートした。

 釣りはじめはチヌが寄っていないのか、反応が悪い。数投で見切りをつけシラサエビ、オキアミ、アミエビ、サナギミンチがタップリ入ったダンゴをサオ下に10個打つ。そうして少し潮下にシラサエビを交ぜ込んだ仕掛けを投入した。すると着底と同時にアタリ! 穂先に重みが乗ったところでゆっくり聞き合わせをして素早くリールのハンドルを巻く。1匹目はレギュラーサイズの20センチ級だった。

 次も同じ方法で連発! すぐに5、6匹を仕留める。那珂さんも順調に同型を釣っている。

 しかし、少し連発すると素バリを引くなどで掛かる確率が下がる。

 今度はゼロダンゴ釣法にスイッチ。狙おうとするダンゴ投入のリズムが出来たのか、コンスタントに釣れ続く。リズムが良くなると、PEダウンショットリグにして数を伸ばした。

 着底前からテンションを掛けながら落として着底際のアタリを掛けていく。素バリを引くともう1度落とし込んでアタリを待つ。2、3度繰り返すと連続釣りのパターンに入る。しかし、小型でも数匹仕留めると食いが止まる。ダンゴワークに気をつけながら釣り続け午後4時前には2人で160匹を仕留めイカダをあとにした。【日刊FPC・兼松伸行】

 【ダンゴ】「しろまる」2箱、「紀州マッハ攻め深場」1袋、「チヌスパイス」1袋、「細びきさなぎ」1袋、「チヌにこれだ!!」1本。クワセはシラサ、オキアミ、ボケなど。

 【今後の見通し】この日は3ケタ釣りは出来なかったが、まだまだ好調が続く。型は小さいが楽しい釣りが年内いっぱいは出来る。また、カイズの干物は鳥羽の名物で、食べてもおいしいので挑戦していただきたい。

 【問い合わせ】「浜辺屋」【電話】0599・25・2259。イカダ釣り大人1日3500円、小人(小学生以下)2500円。出船時間午前6時半。12月末まで営業。

 【エサ】えさきち鳥羽本館【電話】0599・26・3305。ダンゴ、仕掛け、エサ常備。24時間営業。

 【交通】伊勢自動車道、伊勢二見鳥羽ラインを経由し国道42号を鳥羽へ。小浜方面へ左折し約1キロで右側に同店。