太平洋新ひだか町の静内沖で26日、ソウハチの数釣りを楽しんだ。例年は大型が期待できる海域だが、当日は高い海水温の影響のせいか小型が主体。魚は浮いておらずベタ底で、大物の釣果は少し遅れ気味だ。

 同町入船漁港には大型ソウハチ狙いで、札幌や帯広などの釣り人が集合。大型クーラーを背負い乗船する、例年通りの光景が広がった。我々も期待感を膨らませ午前6時、第一弘喜丸(石岡孝則船長、【電話】0146・42・4759)に10人が乗船し、水深60~70メートルポイントに向かった。

 条件は少々厳しかった。西寄りの風が強く、波も1・5メートルで船が左右に揺れた。しかし、仕掛けが底に到達すると同時に竿(さお)先を揺らすと、上々の食いに力が入った。中~小型が多く、2~3匹や4~5匹が同時にヒット。巻き上げや取り込み時に魚が外れるバレもあった。

 食いが落ちるとポイントを移動。後半の好調なときは1度に7~8匹が釣れ、数を伸ばした。釣果は23~35センチソウハチが1人当たり100~200匹の大漁に、サバが船中数匹。この時期ならではのビックサイズは影を潜めたが、底釣りにしては全員数釣りを堪能できた。石岡船長は「ソウハチは遅れているが、例年通り大型の浮き狙いはできる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=63】