兵庫・加古川で本流のヘラブナを狙おうと11月26日、釣友2人を誘って釣行した。強い流れが続く中、長ザオのドボン(外通し・中通しのオモリベタ仕掛け)で挑戦。流れの強弱とマブナやコイに悩まされながらも約6時間、サオを出し33・2~39・3センチの体高のある川ベラ7匹をゲットした。とてつもない引きと、ドボン特有のアタリを楽しんだ。

 午前10時すぎ、晴天で北東の風が吹く中、加古川に架かる池尻橋下手、右岸の本流に入った。水は茶褐色で、かなり流れがある。しかし沖目では時折モジリがあり雰囲気は抜群だ。サオは少し長めの21尺を選択。仕掛けは流れに対応する外通しオモリを付けたドボンとし、エサは両グルテン。ウキと外通しオモリの調整を行い、同10時半すぎからエサ打ちを開始した。

 約30分後、ウキにかすかな変化が出た後、ズルーと入るアタリに手を出すと、沖に走られハリス切れ。すぐにハリをくくりなおしエサを打つ。数打後、ククッとウキが上がってくるドボン特有の食い上げのアタリ。手を出すとズシとした手応えの後、再び沖目に走る。両手でサオを持ち、左右に強烈に走る魚を浮かせると本命だ。何とかタモに滑り込ませたのは37・7センチの良型。すぐに33・2センチを追加する。このころから風向きが変わり、南東方面からの正面からの風に。時合到来か、アタリが出始めるが、サオを曲げるのはマブナかコイばかり。

 小休止後、しっかりと持つエサに変更。辛抱のエサ打ちを続けていた午後1時すぎ、ズズーッとしたアタリに合わせるとドッシリと重くグングンとしたヘラブナ特有の引き。半端なく強い引きで、両手でサオをためてジワジワと浮かせた。タモ入れするのに2度反転されたものの無事、取り込んだ。体高のある、これぞまさしく加古川の本流ベラ。検寸すると39・3センチの良型だ。

 しばらくして食い上げのアタリがあり37センチを追加、午後3時ごろから再び北東の風になる。流れも一段と強くなり、ズラシ幅を多く取ったりウキを大きくしたりして対応。同3時半すぎに38・2センチの良型、その後37センチ弱を2匹追加して同4時半すぎに納竿とした。マブナとコイにはてこずったものの、加古川本流のヘラブナの引きを楽しんだ。【日刊FPC・藤井秀和】

 【今後の見通し】本流の魚の活性は高く、ますます寒くなる季節においても期待できる。また、この時期、加古川漁協からの放流も行われるので今後も楽しめそうである。

 【問い合わせ】加古川漁業協同組合【電話】0795・22・2572。日券(前売り)860円、現地徴収は1300円。年券5400円。

 【交通】山陽自動車道の三木小野ICで下り国道175号を南下。バイパス大村の交差点を右折、県道360号を西へ進むと加古川に出る(正法寺交差点)。これを左折し県道18号を西へ。池尻橋東詰の交差点を右折、橋を渡って同西詰交差点を左折、ポイントへ。