福井・若狭大島で良型マアジが釣れていると聞き、11月30日に釣行取材した。西森渡船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の船で葉夫イカダに渡り、午前7時前から正午ごろまでサビキ仕掛けで挑戦。朝の時合に29センチを釣るなど22~29センチを27匹。数は伸びなかったが、すべてが丸々太った“刺し身サイズ”だった。シーズンは最終盤だが、良型を狙うなら今だ。

 午前6時半に出船、記者は葉夫イカダに乗った。サビキ仕掛けをセットして同7時前から釣りをスタート。ロケットカゴにアミエビをたっぷり詰めて仕掛けを投入。着底後、しゃくってエサを出し魚を誘う。2投目、早くもサオが曲がる。ググッと強い引き。ゆっくりラインを巻き上げると水中で体をくねらせるマアジの姿。取り込んだのは25センチの良型だ。次はもっと強烈な引きだ。もしかして30センチ超の尺アジかも…ドキドキしながら巻き上げるが、残念ながら違った。でも、引くはずだ。なんと23~25センチが3連でヒット。さらに、またもグイグイ引く。今度こそ? わずかに足りない29センチ。

 朝イチから良型連発で最高の気分。これはいい、型と数、両方いけるんじゃない? …とか思うとロクなことはない。案の定、1時間足らずで時合終了。群れが去ったのかその後は反応がなくなった。事前に「(イカダの)直下でダメなら、ウキをつけて少し(沖目に)飛ばしてみるといい」と聞いていたのでそれも試すがダメ。思案したあげく、長めのサオで少し前を狙ってみた。

 特に理由はなく、単に何かを変えたかっただけだが、これが良かったのかポツポツながら釣れる。10時すぎからは、たまにしかアタらないが、来るとデカいマアジが続く。25、26、そして再び29センチ。サオを豪快に曲げてくれるので楽しい。

 11時すぎにはまたアタリがなくなり、正午ごろに納竿。数は伸びなかったが、丸々太った22~29センチが27匹と、すべてが“刺し身サイズ”と型は文句なし。シーズンは最終盤、良型マアジの強い引きを味わいたい方はお早めに。【高垣誠】

 【今後の見通し】葉夫、冠者島などのイカダが好調。イカダは15日で今季終了となるが、その後も一文字(波止)渡しがあり、ここでも良型マアジが期待でき、年内は狙えそう。

 【問い合わせ】西森渡船【電話】0770・77・0191。渡船料大人4000円、子ども(中学生以下)2000円、一文字2500円。釣り人の宿泊1泊2食付き6500円、素泊まり3500円。弁当500円。イカダは23基、トイレ付き。出船は午前6時半ごろ、納竿は午後4時ごろ(季節によって変動あり)。

 【交通】大阪から中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を利用。小浜西ICを出て国道27号に入り舞鶴方面。青戸大橋を渡り、県道241号を北上し、大島トンネルを抜け渡船場へ。