12月に入り波止では寒チヌの動きが活発に。そんな中、大チヌの好ポイント、兵庫・武庫川尻のフェニックスに18日、久保渡船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の船で、小学5年生の長男・律喜を連れて釣行した。午後4時まで飽きることなくみっちりサオを振り、42~46センチのチヌを3匹釣りあげて上機嫌。私もなんとか同匹数を釣ることが出来、2人で42~48センチを6匹。楽しみながらチヌの引きを味わった。

 午前8時の船で尼崎の新波止・フェニックスに到着。無風で快晴と釣り日和の中、釣り座を沖向きの真ん中付近に取り、寒チヌを狙う。仕掛けは簡単にセットできるワンタッチ仕掛け。釣り開始前にしっかり水深をチェックする。タナ取りゴムで測り、ウキ下をそれに合わせて釣りを開始。

 まずはサオ2本先くらいのラインを狙う。潮はゆっくり右に流れて良い感じ。魚の気配を感じるまでは、しっかりとコマセを入れてポイント作りをする。刺しエのオキアミの残り具合から、魚の気配を感じたのは同9時半ごろ。同じラインに仕掛けを流すとウキに小さな前アタリ。そっとラインを張ると、ウキが海中に消えて本アタリ。取り込んだチヌは40センチ級だ。

 長男には、ウキアタリが比較的大きく出る、波止際のベタ底を10センチほど浅く狙わせる。スリットに出入りする潮で、ウキが常に上下し一気にウキが消し込むアタリが出たのは数分後。波止際に突っ込むチヌの引きをサオの角度を保ち、魚が浮いてくるまでラインを巻き取らず、サオでためることを教えながら上がって来たのは45センチ級。本日初ヒットに満面の笑みを浮かべながら次の魚を狙う。

 沖の同ポイントで私にヒット。これも45センチ前後と良型だ。その後3時間ほどは、エサ取りのカサゴが釣れるだけでチヌアタリも遠のき、正面からの西風も吹き始める。気を取り直し、2人して波止際を狙い、潮が動いたり止まったりの変化のあるタイミングで長男が2匹、私も1匹を追加して午後4時にサオを置いた。【日刊FPC・前西喜弘】

 【エサ】まきエ=「ナンバー湾チヌ」「サッとオキアミ」「ニュー活さなぎミンチ激荒」。刺しエ=「くわせオキアミスペシャルチヌ」「ガツガツコーン」「食い渋りイエロー」を用意した。

 【今後の見通し】これからが寒チヌシーズンの本番だ。今年は60センチ級の大物もあがっている。じっくりと大チヌの数釣りが楽しめる。

 【問い合わせ】久保渡船【電話】06・6416・0807。渡船料金は大人2200円、女性2000円、中学生1500円、小学生1100円。1番船は平日午前6時、土、日、祝日同5時半、最終の迎え午後8時。エサ、仕掛け常備。なお1番船、最終の迎えとも季節によって変動あり(要確認)。

 【交通】阪神電車の武庫川駅を下車。国道43号の下をくぐり南へ進むと左側に同渡船がある。渡船場まで送迎あり。車は大阪から国道43号を利用し武庫川手前を左折、南下すると同渡船。