最近、関西でも人気が高まっているワカサギを狙って12月26日、兵庫・加東市の東条湖に釣行した。「ビッグバイト」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の沖桟橋に渡ったが、気温低下の影響か食いが渋く、午前7時半ごろから午後4時まで釣って記者は3匹と撃沈。大久保幸三さん(池田市)が7~9センチを28匹。この日は苦戦したが、13センチの“メガワカサギ”を釣った人もおり、大型が期待できるのが東条湖の魅力。本格化するこれからが狙い目だ。

 午前7時半ごろ、東条湖に到着。桟橋からボートで、50メートルほど沖にある「沖桟橋」に渡る。同桟橋にはワカサギ釣り用のドームが設けられており、この日のように雨が降る日でも快適に釣りが楽しめる。

 釣り座を定め仕掛けをセット、紅サシをエサに同8時ごろから釣りを開始した。水深は24~25メートル。仕掛けが底に着いたのを確認して1メートルほど巻き取る。誘いを入れてしばらく待ち、反応がなければまた少し巻く…を繰り返してその日のワカサギのタナを探る。ドーム入り口付近の大久保さんに「20メートルくらいでアタリますよ」と教えてもらい、その近辺を狙う…が、アタらない。やっとアタったと思ったらバレる。この日は急な気温の低下のせいか食いが渋く、大苦戦。今季90匹以上の釣果を2度記録している大久保さんも「厳しいですね」と苦笑いだ。

 大久保さんはロウニンアジなどの巨大魚、怪魚を狙う“ビッグフィッシュハンター”として活動。それが十数年ぶりにワカサギ釣りに行くと、電動リールや魚探などを用いるその釣り方の進化に驚き、以来「ゲーム性の高さといい、他の釣りにはない面白さがあります」というワカサギ釣りにどっぷりはまった。今年10月から始めたワカサギ釣行は、もう20回を超えるほどだ。

 午後4時まで粘ったが、記者はたった3匹で撃沈。大久保さんが28匹だった。

 この日は数が伸びなかったが、5年前からワカサギの稚魚放流を始め、昨年は1月に16センチの“メガワカサギ”が釣れるなど、型の良さが東条湖の魅力。この日も、ワカサギ初挑戦の竹元勝也さん(堺市)が13センチを釣り上げた。「小さなアタリをどうかけるかが面白いですね」と話し、4匹どまりだっただけにリベンジを誓っていた。大久保さんも「東条湖では100匹超&15センチ超のメガワカサギを釣るのが目標」と、まだまだ挑戦を続けるという。あなたもワカサギ釣りにチャレンジしてみませんか?【高垣誠】

 【今後の見通し】日によって釣果にムラはあるが、1月に入り、シーズンは最盛期。ダムの放水で、流れができたときのほうが活性が高い傾向にあり、午後からのほうが食いは活発という。3月末ごろまで楽しめる。

 【問い合わせ】東条湖ビッグバイト【電話】0795・47・0072。遊漁料は860円、桟橋使用料1620円。レンタル釣具1080円。営業時間は午前7時~午後4時。年中無休。無料駐車場あり。ワカサギ釣り営業期間は11~4月。

 【交通】大阪からは中国自動車道を利用。ひょうご東条ICを出て、信号を右折。最初の南山東信号を右折、県道313号で東条湖へ。