例年、良型の寒グレが釣れる愛媛県日振島に、昨年12月31日に釣行した。当日は天候も良く、海も凪(なぎ)の予報で沢山のお客さんの中、船長の勧めで「日振の13番」に渡礁。大半の時間が引き潮の中、アジに悩まされながらも、潮の流れを読み35~45センチの寒グレを8匹キープすることが出来た。

 午前6時10分に出港。約1時間かけ日振島へ。私は船長の勧めで13番に渡礁した。13番は好釣果が期待される名礁の1つ。釣り座を南向き先端に設定し、仕掛け、まきエを準備。釣り始めたのは8時を少し回っていた。

 満潮に近く、南方向に勢いよく潮が流れている。流れにまきエを10杯ほど入れ、2ヒロ半の仕掛けをサオ1本辺りに入れて流し込む。潮の流れを確認しながら釣り続けると、ラインがバシバシと音をたてて出て行くダイナミックなアタリがきた。ベールを戻し円を描くように曲がるサオと抵抗するグレの本流釣りの引きを楽しみながら、ジワジワと引き寄せ、タモに収めたのは43センチの良型グレだ。

 刻々と変わる状況の中、激流に吸い込まれた仕掛けを張らずゆるめずで流し込む。約80メートルラインの所で仕掛けを少し張り気味にするとアタリが出た。ジャスト40センチのグッドサイズをゲット。このあと、満潮に近づきだんだんと潮がゆるんできたが、潮が変化しているところを丹念に攻め、何とか35センチを追加。その後は潮止まりとなり休憩タイム。

 約30分後に再開すると引き潮に変わっており、ゆっくりと13番シモリ方向に流れている。この潮に変わった時からアジの猛攻に遭い、グレの気配が全くなくなり、前のシモリに釣り人が入って私はまきエ役となった。シモリの釣り人は定期的にサオを曲げるが、私は我慢の時間が続く。何かの変化で状況が変わると信じ、仕掛けを打ち返した。

 すると納竿1時間前ぐらいにシモリ方向に流れていた潮が少し南方向に変わり、アジも落ち着いたかなと思っていると、またもバシバシと音をたてるアタリで42センチを仕留めた。すると入れ食いとなり、この日最長寸の45センチを取り込み36、42、38センチが連発。35~45センチを8匹キープしたところで午後2時にサオを置いた。【日刊FPC・中澤伸好】

 【問い合わせ】はまざき渡船【電話】0895・28・0212。渡船料金7000円。出船時間は午前6時すぎ、納竿は午後2時(出船時間は季節により変動あり、要確認)。

 【交通】瀬戸大橋を渡り高松自動車道を西へ。川之江JCTから松山自動車道、国道56号(大洲道路)、松山自動車道を経由、宇和島道路の宇和島別当ICを出て右折。県道269号で石応漁港へ。

 【エサ】まきエ=生オキアミ9キロ、「イワシパワーグレスペシャル」2袋、「遠投ふかせスペシャル」2袋。刺しエ=「くわせオキアミ スーパーハードL」「特鮮むきエビ」

 【今後の見通し】釣行時は水温が少し下がり、釣果はやや落ちているとのことだったが、全体を見ているとかなりの確率で40センチ超が釣れており、例年のバッカンいっぱいの爆釣はないようだが、高確率で釣果は出ている。水温が安定して魚が慣れれば、各ポイントで爆釣が期待できそうだ。