寒グレシーズンまっただ中の南紀一帯の磯郡。13日、和歌山・串本町安指に釣行した。北寄りの季節風が吹き荒れる中、風裏になる横島に上がったが水温は低下しておらず、魚の活性も高く32~40センチの良く肥えた口太グレ10匹を仕留めることができた。寒さを忘れさせてくれる釣行になった。

 渡船に揺られ、10分少々で横島に到着。釣座は中央付近の沖向きに設定。早速、仕掛け、まきエの準備に取り掛かり、午前7時過ぎに釣りを開始。まず、足元から大きく出るサラシの脇にコマセを入れ海中観察。しかしサラシが大きすぎ、一面真っ白な状況と逆光のため見えない。B負荷の仕掛けを3ヒロからスタート。まきエを絶え間なくまき続け、仕掛けを打ち返すがグレアタリは出ず、刺しエだけが取られる始末。

 ウキ下をドンドン浅くしていき1・5ヒロほどにすると、ウキがきれいに海中に引き込まれ35センチほどの口太グレがヒット。さらに2連続で同型を仕留め時合が到来。しかし、強風でラインが取られて仕掛けがなじむ前に風下へ流されてしまい、まきエとなかなか合わせることができない。

 そこでウキをLサイズ、負荷も5Bと重い浅ダナ仕掛けに変更。サオ3本ほど沖のサラシの切れ目を狙う。ラインがサラシに取られないように海面から持ち上げても、風に負けず仕掛けがなじんでくれる。大きいサラシの中でも幾分仕掛けが落ち着くところを探しながら午後2時までに32~37センチを4匹追加した。

 潮が引いて東の先端で釣りが出来るようになったので釣座を移動し、ラスト2時間サオを振る。風は背中から吹くのでM-B負荷に変更し、沖に点在する沈み根周りを2ヒロまでと浅くして数投目。ユラユラとゆっくりウキが海中に引き込まれるグレの食いアタリ。合わせを送るや根に入られないようにサオを立て気味に、ポンピングせずに強引に取り込みに掛かる。海面にはボッテリした40センチ級の黒々した口太グレ。その後35、38センチを2匹追加し同4時にサオを置いた。【日刊FPC・前西喜弘】

 【今後の見通し】水温19度前後で、やや高めのため、グレの活性も良い。当分40センチ前後が釣れ続き、同型の尾長グレも狙える。

 【エサ】まきエ=生オキアミ15キロ、アミエビ4キロに「のりグレ」2袋「イワシパワーグレスペシャル」「グレパワーV9スペシャル」各1袋を入れ、事前に水を適量まぜてよく練り込み、遠投できるように仕上げた。刺しエ=「くわせオキアミスーパーハードM」と生オキアミを使用。

 【問い合わせ】初田渡船【電話】0735・67・0155、船長携帯090・5257・3797。渡船料金4000円。出船は午前6時半、納竿は午後4時半(出船時間は季節により変更あり、要確認)。

 【交通】大阪からは阪和自動車道、紀勢自動車道のすさみ南ICを出て県道36号を南下。国道42号に入り串本方面へ。和深トンネルをくぐり、1キロほど走ると左手に同渡船が見える。