豆まきの翌4日、福の確認だ。熱海伊豆山港から約20分。水深約120メートルのポイントについた。狙うのは海面から70~80メートルの宙層だ。チカメキントキという魚を狙う。初めての魚だ。80号のステンレスのカゴにオキアミを軽く入れて、天ビンの先には2メートルのクッションゴム、そして全長2・5メートルのアマダイ仕掛け。2本バリには釣房商店の「マル金」オキアミを掛けた。このエサのオキアミは、手作業で大粒を選別してパッキングしてある。実績もある。いいねえ。

 開始から約1時間、海面から88メートルでアタリがきた。末広がりの「八」。これは福だな。同時に布施さんにもきた。最初のヒットが豆をまいた2人とは、これまた縁起がいい。布施さんはまっ赤なチカメキントキだった。ヒレが大きくて、金属でできているような質感。カッコいい魚だ。

 オレも…あれ? 魚影が白い。大きなフグだった。これが「フク(地域によってフグをこう呼ぶ)」の正体か、うーん、釣りだからこういうこともあるな。

 布施さんはチカメキントキを海面から72メートルでヒットさせた。今回、初めて同乗したイカ釣り好きな大橋エージも釣った。ただ、話を聞くと「いったい、いつ当たったのか。エサをかえようと思って仕掛けを上げたらついてた」だって。アタリは微細か。エージもやはり海面から70メートルだった。