太平洋側登別沖でサクラマスを狙った。今季は不安定な釣果が続き、出漁した2月26日は晴天ながら強風と潮回りが悪く、45~50センチが1人当たり1~2匹止まりで、例年のような成果が得られなかった。

 午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に6人が乗船し、水深100~110メートル、タナ70~80メートルの深場を攻めた。前半はオマツリが多く苦戦したが、良型や小型が単発で釣れた。日の出の日差しを浴びて輝く魚体に船上の期待感が膨らんだ。

 中盤は食いが悪かった。時々、針に触れるが食い込まず、2~3回の引きでバレることが数回あった。後半は浅場へ。タナは35メートル前後で連続ヒットするときもあったが、その後は沈黙。底付近で釣れたりと、タナはバラバラで広範囲の探り釣りになった。

 迷惑な珍客が出現した。スケトウは1人2~3匹ほどでうるさくはなかったが、オットセイが何度も船の周囲に出没した。この日の釣果は前日より少ないながらも全員がマスを手に入れ正午で打ち止めにした。本間船長は「サクラマスは多少ムラはあるが、今後も続く」と話しており、次回の機会が楽しみだ。【リポーター・竹鼻雅己=63】