いよいよ、夏釣りに移行する6月を迎える。水温や潮温がジワジワと上昇し、川や湖、海の表情が濃いブルーに変わっていく季節でもある。東京湾の東京~神奈川地区ではマダコ釣りがスタートする。マダコは従来の手釣りのほかにサオを使ったエギがブレークしそうだ。

 東京湾の東京~神奈川地区でマダコ釣りが解禁する。東京湾では、木曜定休の船宿が多いため、マダコも2日以降に始動する宿が目立つ。川崎「つり幸」では2日から、鶴見「新明丸」と八景「太田屋」では翌3日から、海底を小突いて誘うマダコ釣りが動きだす。

 対岸の千葉・富津「みや川丸」では、すでにマダコ釣りが始まっており、昨年に引き続き好調さを維持している。東京~神奈川地区でも期待する声が広まってきた。

 そこで、関西地区で爆発的ブームになっている「エギタコ」が関東でも注目されそうだ。読んで字のごとく、マダコ専用のエギで仕掛ける。新明丸の新明利勝船長は「この釣法ならば、非力な女の子でも無理なく釣れるでしょうね。もちろん、エギのお客さんも受け入れて、楽しんでもらいます」と話す。エギタコ、どうやら評判がいい。

 太田屋では、20年ぶりに手で釣る渋イト仕掛けを取り出し、エギ対応も研究して「面白くなる」と話す。つり幸でも「エギには期待してます。ミヨシ(船首)に集めてやってもらおうかな」と話した。

 この3地区、それぞれに料金は、新明丸が9500円、つり幸と太田屋は9000円。釣具店では、タコエギのコーナーもできているぐらいだ。エギでマダコに挑戦する夏がそこまできている。