迫力満点の80センチ級明石ダイが2匹もあがった! 兵庫・明石浦の「丸松乗合船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で5月19日、明石海峡へ出た茨木の福長功さん(57)が80センチを、5月28日には、明石の絹川裕久さん(44)が82センチを仕留めた。

 開始早々から船内は大興奮。2匹ともに、早朝の時合にヒットした。ポイントは、最速7・5ノット(推算)の潮が流れる明石海峡大橋の東側(水深約50メートル)。それだけに魚の引きは強烈だった。岩礁帯の潮上で食わせると一気に走られ、ロッドが絞り込まれた。

 福長さんは「30メートルまで引きあげると反転され、底へ向けて一瞬で5メートルほど道糸が引きずり出されることを3回繰り返して、慎重に取り込んだ。こんな引きは初めて。姿を見たときはバケモノかと思いました」。

 絹川さんも「底付近で食ったので、横へ何回も走られ、なかなか上がってこなかった。大きな青ものかと思った。10分ほどかけてなんとか浮かせた。とにかく疲れました」と2人が豪快なやり取りを振り返る。

 明石海峡で、このサイズが釣れるのはまれなことで、松本勝誠船長も「70センチクラスなら、たまに釣れるが、こんなでっかいのを見たのは初めてや」と舌を巻く。

 絹川さんは「後にも先にもこんな大物は2度とあがらないぞ」と同乗者から祝福され、獲物を魚拓にしたそうで「家宝として大切に保管します」とうれしそうに話した。明石海峡のマダイ釣りは終盤を迎えているが、まだまだ食いは良好。2度あることは3度あるかもしれない。仕掛けは「丸松乗合船」の特製擬餌針を使った胴突きだった。

 【問い合わせ】丸松乗合船【電話】090・6981・4620。マダイ乗合船料金は8500円(マダコは6500円)午前5時前に集合。納竿は午後1時。