木村さんのサオがしなった。電動リールも音ばかりでなかなか上がらない。10分ほどのやりとりで上がってきたのは9・2キロ。デカい。よく見るとマダラの顔、下アゴにチロリンとしたヒゲのようなものがある。あいきょうがある。

 木村さん 顔ほど引きはカワイクない。マダラとのやりとりはたまらんね。

 木村さん9匹でクーラーが満杯となり終了。タコボウズ記者も8匹。「こんぐらいにしといたる」と満足の釣行だった。船中では30匹がトップ。すげぇ。

 今回のベース地・塩釜に戻ってJR本塩釜駅からすぐの居酒屋「かじきや」でさばいてもらった。

 木村さん 本当にごめんなさい。何でこんなにうまいんだ。こんな素晴らしいマダラに初めて会った。きっと金華サバを食べて、すべて身なので、いい脂が回るんでしょう。夏のマダラ、刺し身も焼いても唐揚げでも、キモを潮汁にしたけど、すべておいしい。みくびっていた。感動した。

 夏のマダラ、絶品なり。東北まで遠征する価値、ありますよ。【寺沢卓】

 ▼宿 南三陸「三浦屋」【電話】0226・46・9339。マダラの乗合は不定期。午前4時集合、料金1万2000円。ほかにヒラメ(5日開始)、夜アナゴ、仕立てでマコガレイ出漁。車のナビは「宮城県南三陸町戸倉字戸倉5の5」で港に。