小アジのサビキ釣り&バーベキューがお勧め。徳島・鳴門の堂ノ浦(ウチノ海)の屋形で14~16センチが鈴なりで釣れている。ここはアジの魚影が濃く「なんぼでも釣れますよ」と同所の「細川渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の高橋勝船長。2人で800匹、1人でも500匹の釣果が出ており、絶好調だ。

 屋形とは、屋根付きのイカダで、カンカン照りの日中でも、強い日差しを避け、日陰から魚釣りが楽しめる。コンロの持ち込みも出来るので、釣ったばかりのアジをから揚げにして味わうことができ、材料さえ持参すればバーベキューも可能。カップルや家族連れで、わいわいとにぎやかにサビキ釣りが楽しめる。

 もちろん、紀州釣りの盛んな場所だけに、ダンゴ釣りをすれば、チヌやマダイが竿を絞り込む。「チヌの活性が高くなっており、狙い時です。エサとりが多いので刺しエはネリエを使うといい。足元にダンゴを打ち、2~3号オモリを打った仕掛け(針からオモリまで5センチほど)で潮下を狙うと、カンカンと明確なアタリで食ってきますよ」と高橋船長。

 屋形を貸り切れば、お父さんは紀州釣り、子どもたちはアジ釣りを楽しむことができ、家族水入らずで笑顔が絶えない楽しい思い出作りにもってこいだ。ほかにも、イシゴカイを餌に投げ込めば、キスやカサゴも食ってくる。海が穏やかなウチノ海で1日のんびりと魚釣りを満喫してほしい。

 ▼細川渡船【電話】090・3180・3960。屋形の渡船料金は、大人1人4000円(小学生以下は2000円)。出船は、午前5時すぎ、最終の迎えは午後4時。バーベキューコンロの貸し出しは1500円(木炭、食器付き=6人分)=要予約。