太平洋側十勝管内豊頃町の大津沖に27日、五目釣りに出掛けた。潮の流れのせいか食いは渋かったが、60~85センチのマダラを1人3~15匹、25~38センチのヤナギノマイを8~15匹、ほかサバ、アブラコの釣果を得た。

 午前6時30分、大津漁港から芳陽丸(小栗継男船長、【電話】090・1644・5923)に7人が乗船し、1時間ほど沖に向かった。胴突き掛けにタラシャクリ、オモリは250号。快晴で、風は弱く、少し遅い出港とあってポイントに着く頃には気温も上がり、絶好の釣り日和となった。

 しかし、潮の流れが良くないのか、前半は食い渋りぎみだった。移動しながらポイントを回ると、ヤナギノマイの大型に小型が交じって釣れた。それも続かず、食いが止まることも。仕掛けを下ろす際や巻き上げの途中で、良型のサバが掛かった。

 後半は胴突き仕掛けにサンマの餌でマダラを狙ったが、ほとんどアタリがなかった。タラシャクリとジグには反応があり、80センチオーバーの大型を中心に上がった。このクラスになると引きも強く、電動リールが止まりかけるほどだった。

 そのうちに大きなサメが数匹、海面近くを回遊してポイントの移動を余儀なくされた。離れた場所ではイルカがイワシの大群を追いかけており、鳥山ができる光景も見られた。これから十勝沖一帯は、サケも狙える豊かな漁場となる。小栗船長は「マダラとヤナギノマイは今後も好調が続きそう」と見通しを語っていた。【リポーター・竹鼻雅己=63】