イラストリポートも定着してきた通称「ハットリ」の門下生、服部紫野さん。今回は関川康夫師範代も大関実コーチもいない…ひとりぼっちの埼玉・円良田(つぶらた)湖でヘラチャレンジです! 途中から合流する大関コーチには「目標は20匹だ」と、そこそこ高いハードルを課せられたが、しとしと降る雨の中、順調に釣れちゃった。でも、何で釣れるの? その理由には、「3つのじあい」が見え隠れしていた。

 こんにちは、ハットリです。何かがおかしいです。ものすごく釣れてます。こんな円良田湖は初めてです。おかしい…。

 関川師範代は日程が合わなくて、大関コーチは岐阜から駆け付けてくれますが、昼前ぐらいの到着。しかも、正午までの半日釣り。プレッシャーが掛かって、慌てて自滅…なんてシナリオも頭をよぎったのですが、最初からポンポン釣れて、午前9時前には、大関コーチからの「目標は20匹だぞ」という“宿題”もクリアしちゃいました。

 でも、何で釣れるの?

 大関コーチ 少しずつだけど成長してるのだろう。気付かぬうちに「自分のじあい」に持ち込めたのかも。「じあい」は魚がエサを食べる時間を意味する言葉で「時合」と書く。でも、釣りに入った場所に釣り人が合わせていく「地合」を意識するともっと釣れる。最終的には自分のペースに魚を引き込む「自合」で勝負できるか。

 じあい…奥が深い。ハットリ、まだまだだなぁ。

 2日後の7日は円良田湖の予選ですね。18日(月・祝)の最後の予選、山梨・精進湖「湖畔荘」には、ハットリも挑戦します。(第2期門下生・服部紫野)

<この日のハットリ>

 天気は雨。円良田湖梨ノ木桟橋に入る。サオ11尺、タナ(魚の泳層)1メートル。

 ハリスは上40センチ下50センチからスタート。上で引っかかる気配があったので一気に15センチ詰める。その後は3センチずつ伸ばして様子見。

 エサは浅ダナ用の軽いタイプ(ガッテン2、凄麩1、マッハ1+水1)を、柔らかく仕上げる。集まったヘラに競って食わせるように小さく付ける。

 振り込みは限りなく静かに、優しく、水音をさせない落とし込みに挑戦した。

 ペースはあまり変わらず、午前11時2分に40匹目が釣れた。この直前に大関コーチが合流し「まあ、キリもいいので」と、終了予定の正午よりも早上がり。

 ▼問い合わせ 円良田湖管理事務所【電話】048・581・8511。今年のヘラブナ釣り決勝の地。10月7日に5地区の上位5人と昨年王者の雨宮光一さんの26人で、今年のヘラ王者を競います。