日刊スポーツ、日刊銀鱗倶楽部主催「2017 月桂冠杯 滋賀・びわ湖バス釣り大会」が24日、滋賀・大津市小野の「WESTマリーナ オリーブ」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)を本部に行われ、27人が参加しボートで南湖一帯に出て、ブラックバス3匹までの総重量を競った。秋の好機を迎え、バスが活発にベイト(小魚)を追う中、的確にポイントを選んだ小山裕さん(61=高槻市)が8150グラム(3匹)で他を大きく引き離し、圧勝した。「月桂冠賞」は優勝者に次ぐ長寸・52センチを仕留めた伊藤大記さん(32=海津市)に贈られた。

 「取ったぞ! やりました」。びわ湖のビッグバスと呼ぶにふさわしい、ベイトをたっぷり捕食した重量感たっぷりのランカーサイズ(56センチ以上)を3匹そろえ、他を圧倒する8150グラムを釣りあげた小山さんが、表彰台のてっぺんで喜びを口にした。

 小山さんは週1のペースでびわ湖に通うバス釣り歴30年の大ベテランで、10匹以上のロクマルバス(最大62センチ)を仕留めている大物ハンターだ。タックルやポイントについての知識も深く、信条は「なんとなく釣ったのではなく、しっかり狙いを定めて釣ること」。

 この日も、そんなベテランの技が光った。狙ったポイントは前日に48~56センチのバスを12匹釣り上げて手応えをつかんだ、浮御堂の南にある漁港のみお筋に群生するエビ藻エリアと、木ノ浜の水路周辺にあるカナダ藻がドーム状に生育しているところ。

 攻め方はこの時期に「大型が釣れる確率が高い」というパンチング。重めのテキサスリグで藻を突き破るように落とし込んでいくと午前10時半ごろから大型がコンスタントにヒット。「日が照るとバスが藻の中に集まってくるだろう」という読みがズバリ的中した。

 「落とし込んで、少しラインを張ってやると、グンという食いアタリでヒットした。強烈な引きだったが、藻の中で食わせているので、針掛かりが甘いため、10~15秒ほどで一気に引きあげました」とファイトを振り返った。

 優勝カップを手にすると「大会で優勝するのは初めてでうれしい。自分でイメージした通りに釣れると最高に気持ちがいい。今夜は妻といただいたお酒(純米大吟醸・鳳麟)をじっくり味わいたい」とにっこり。

 今後の目標は70センチ超を仕留めることだそうで「試行錯誤を重ね、いつか自分のヒットパターンでナナマルを釣ってみたい」。小山さんのバス釣りに対する情熱が、まだ見ぬ超大物のバイトを引き寄せる。【近江康輔】

 <主催>日刊スポーツ・日刊銀鱗倶楽部<特別協賛>月桂冠株式会社<協賛>がまかつ、マルキユー、オーナーばり、東レインターナショナル、ボナンザ、ハヤブサ、ユニチカ、ミヤマエ、ダン、サンライン、ゴーセン、ヤマワ産業、ジールオプティクス、ルミカ、ハピソン、ベルモント、イッセイ、フィッシングエイト、GETNET、バレーヒル、デュオ、エイテック、エバーグリーン、セブンパームス<協力>WESTマリーナ オリーブ。