鳥羽・上ノ島周辺でマダイが釣れ盛っている! 同・石鏡漁港の「孝徳丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)では、30~55センチを中心に多い人では50匹近く釣っており、少ない人でも2ケタゲットするなど、絶好調だ。

 例年この時期になると、エサを活発に追う秋の荒食い期に入り、ほかの時期に比べて簡単にマダイを釣ることが出来る。寺本周介若船長も「今なら、仕掛けを流し込まなくても、底へ落とすだけですぐに食ってきますよ」と声を弾ませる。

 釣り方は船頭が潮上からエビをまき、マダイの活性をあげてくれるので、刺しエだけでマダイを狙う。仕掛けは胴突きの3本針。オモリは30~50号を潮の速さに合わせて使い分ける。この釣り方は天秤やカゴ、クッションゴムを使わないので潮の抵抗を受けにくいため、マダイのカンカンという強い引きをダイレクトに楽しめるところが面白い。

 コツは、ウタセエビの刺し方だけ。頭の角の間に針を刺すことが、なによりも大事だ。ほかのところに針を刺すと、エビがくるくる回って、仕掛けがからまってしまう。あとは手返し良く釣れば2ケタ釣果が期待できる。

 複数の大きな河川の影響を受ける鳥羽沖は栄養分が豊富でマダイの味も抜群だ。「おいしい食べごろサイズのマダイを釣りにきてください。入れ食いを楽しむなら今ですよ」と若船長。11月初旬までは活性の高い中型の数釣りが楽しめ、その後は数が減っていくが、エサをたっぷり食べて脂の乗った良型が狙えるという。

 【問い合わせ】「孝徳丸」【電話】090・7303・5080、「三幸丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】0599・32・5604。