太平洋側の日高管内新ひだか町では、ソウハチ釣りが好シーズンだ。５日、東静内沖で、４２センチの大型を筆頭に２６センチ以上が１人１００～１７０匹と、サイズも数も満足できる釣行だった。

　午前６時３０分、東静内漁港から、はるか（宮下忠夫船長、【電話】０１４６・４３・２２２９）に１０人が乗船し、３０分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリは１５０号。餌は赤イカを使用した。水深は７５～８３メートル。

　晴れ、風は強く、波１・５メートルで多少ウネリがあった。早朝は浮きソウハチを探して広範囲を周回したが見当たらず、水深８０メートル前後のべた底でアタリを待った。時間が経過し、１度に複数の針に付くようになり、大型も加わった。特大サイズは引きも強烈で、竿（さお）先が大きく揺れた。船が流されると根の付近でヤナギノマイやガヤが食い付き、スケトウダラを合わせ船中で数匹交じった。

　大きめの針に大きな夜光玉を付けた仕掛けに大型が掛かり、多くの数を釣っていた。正午の沖上がりまでべた底での釣りだったため、浮きソウハチ狙いに比べ数は及ばなかったものの、この海域ならではの大物が上がった。宮下船長は「ソウハチは絶好の季節を迎えて数、型ともに期待できる」と話しており、今後も楽しみな時期が続く。【リポーター・竹鼻雅己＝６４】