噴火湾で27日、カレイ釣りを楽しんだ。中型~大型が中心で、ほとんどが抱卵ものだったため、柔らかい竿(さお)を弓なりにしながら巻き上げた。晴れ、風は弱く、波1メートル。

 午前5時、八雲町黒岩漁港から佳栄丸(木村佳史船長、【電話】090・8708・1334)に9人が乗船、25分ほどのポイントに向かった。L型テンビン、三方テンビン、オモリ30号。餌はイソメを使用した。

 早朝は国縫漁港付近に仕掛けを下ろしたが、食いが渋かった。ポイントを変えながら中ノ沢付近~長万部沖の水深8~10メートルを狙うと、単発で釣れた。船が少しずつ流されるままに続けるとほぼ全員にアタリがあり、船中にリールを巻く音が響いた。中には、大型をタモを使って取り込む人もいた。

 次第にダブルでも掛かるようになり、大型だと引きも強烈で竿が水面に刺さることも。潮流れなどで食いが悪くなると、移動を繰り返した。仕掛けや誘い方で数に差があった。恵庭市の桧森謙一さんは自ら工夫した仕掛けとホタテのミミの餌を使い、この日1番の釣果を上げた。前日26日ほどではなかったが、正午の沖上がりまでに30~46センチの小型から良型まで1人50~80匹と満足いく釣行となった。

 引きが強いイシモチや高級魚のマツカワなども船中数匹、30~40センチのソウハチは同5~10匹交じった。木村船長は「抱卵もののマガレイは、今後も数釣りが期待できる」と話した。【リポーター・竹鼻雅己=64】