日本海側積丹方面の神威岬沖で5日、夏マダラを狙った。大型を中心に入れ食いとなり、特大のクーラーを満杯にする人がいるなど、参加した5人全員が独特の引きを楽しんだ。

 午前7時30分、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)で、1時間30分ほど沖に向かった。晴れ、風は弱く、波1・5メートル。胴突き仕掛け、タラシャクリ、オモリ250号。餌はイカ、サンマ、赤イカを使用した。水深140~180メートル。

 前半は潮の流れが速い中、胴突き仕掛けの餌釣りで中型中心にダブルやトリプルで上がった。ただ、タナが深かったため、取り込むまでに時間を要した。

 何度もポイントを移動しながら流し、タラシャクリで狙う人の他、胴突き仕掛けの下にタラシャクリを取り付ける人もいた。ヤナギノマイやホッケも単発で釣れたが、船中で数匹。ほとんどの人がマダラをメインに狙った。

 時間の経過とともに潮の流れも落ち着き、少し根がある場所では大型のマダラが釣れた。特にシャクリに敏感に反応し、糸のたるみを取って3、4回振るだけでヒットした。大型だけに根掛かりでもしたかのような強烈な引きで、竿(さお)が大きくしなった。このポイントでは80~90センチが多く、中には1メートル級の超大物もおり、巻き上げるのに苦労する場面もあった。

 釣り始めてから3時間足らずで、50センチ~1メートルが1人15~35匹と大満足の釣行となった。長内船長は「夏マダラは今後も数釣りが期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】