“アニキ”こと俳優哀川翔(57)が、ワカサギ大会を満喫した。9日、神奈川・芦ノ湖「うえ乃」で、史上初の5匹の全長で競う「哀川翔杯」を実施。もちろんアニキやタレント勝俣州和(53)も参加して、5~68歳計47人が「同じ土俵」で真剣勝負した。上位16人が3センチの中にひしめく混戦だった。もしかして、今後、このパターンのワカサギ大会がはやるかも!?

やってみたら楽しかった。ワカサギの競技大会は、ほぼ総重量勝負。そこにアニキが風穴をあけた。

アニキ 5匹で勝負しよう。しかも全長。これなら男でも、女でも、子どもでも、じいちゃんでも条件は同じ。しかもたった5匹でエントリーできる。世界でも初めてだろう。芦ノ湖で、湖尻でやろう。哀川翔杯でいこう。

どうしても総重量審査では、勝つ人が決まってくる。ところが、どんなにうまい達人でも、ワカサギのサイズまでは選べない。誰でも参加できて、誰にでも優勝のチャンスがある大会ルールといえそうだ。

「うえ乃」桟橋前の水深13~15メートルで当たった。ただ、あいにくの雨模様。皮肉なことに、競技が終了した午前11時ごろにピタリとやんだ。普通なら文句も出そうだが「楽しかった」「大きなワカサギを選ぶのも面白い」「意外と上位で驚いた」「けっこう大きい。また、来ようかな」と、喜びの声が聞こえてきた。

アニキだけではなく、芸能界の盟友・勝俣も、息子太陽君(9)と一緒に駆け付けた。なにしろ太陽君が釣りをするのは、この日が初めて。プルルンとサオで感じるアタリに「うわっ、すげぇ」と大喜び。12位(49・1センチ)の勝俣を1センチ上回る50・1センチで、堂々の7位だった。

いつでも真剣勝負のアニキは4位。51・7センチで優勝した秋山輝江さん(47=山梨・富士川町)に8ミリ差だった。表彰式では、参加者全員がアニキとじゃんけん勝負で盛り上がった。

アニキ やって良かったね。来年? もちろんやるさ。5匹全長勝負、いいじゃないか。

ということで、来年の第2回哀川翔杯も楽しみにしていてくださいね。【寺沢卓】

▼宿 芦ノ湖「うえ乃」【電話】0460・84・8471。出舟は午前6時(季節によって変動あり)。夜間の釣りは禁止。入漁料金は大人1300円、中学生以下は無料。ボート料金は2人乗り3500円、3人乗り4500円。仕掛けは「うえ乃スペシャル」10本バリ470円、14本バリ550円。朝夕はとても冷え込むので、しっかりした防寒の準備をしてください。