太平洋側新ひだか町の東静内沖に29日、五目を狙って出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートルのベタ凪という絶好の釣り日和の中、この海域ならではの大型ヤナギノマイを含めて数釣りを楽しんだ。

午前5時、東静内漁港から、はるか(宮下忠夫船長、【電話】0146・43・2229)に7人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリは200号。餌は赤イカとサンマを使用した。水深100~120メートル。

早朝は潮が早くて食いが渋かったが、流れが収まるとともにヤナギノマイが徐々に釣れ始めた。大群というほどではないものの、それでも40センチ級ともなるとアタリは強烈。合わせてすぐに巻き上げる人や、追い食いさせて1度に数匹を上げる人もいた。

ポイントによって大型ソウハチやホッケ、マゾイなどが釣れた。巻き上げる途中でブリが掛かり走り回られることもあったが、慎重に対応し事なきを得た。

仕掛けや餌で食いが異なったため、交換する人がいた他、餌を付けずに試す人もいた。ベタ底付近での釣りが続いたため、何度も根掛かりがあったが、後半は群れが浮いてきたので仕掛けを上げて釣ることができた。

ただ、この日はサメが出没しており、釣果を取り込む前に食われたり、仕掛けごと持って行かれることも。このため、何度もポイントの移動を余儀なくされた。それでも、追い食いさせたヤナギノマイが針の数だけ連なる光景が船へりで繰り広げられた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、26~40センチのヤナギノマイ40~70匹、60~75センチのマダラ2~6匹、35~40センチのホッケ3~7匹、他にブリやソウハチ、マゾイが船中数匹交じった。宮下船長は「好調なヤナギノマイに加え、そろそろタチを抱えたマダラも期待できる」と話しており、楽しみな時期が続く。【リポーター・竹鼻雅己=64】