積丹半島神恵内村の川白沖に3日、ヒラメを狙って出掛けた。晴れてはいたが風は強く、波2メートルという悪条件に苦戦したものの、他にマゾイやガヤなどが交じって釣れた。

午前6時、川白漁港から高栄丸(高田船長、【電話】0135・77・6200)に5人が乗船、30分ほどの窓岩沖~柵内沖を目指した。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム。餌はオオナゴを使用した。水深28~38メートル。

窓岩沖に向かう途中から波は高かったが、到着後も船が大きく揺れて釣りにくかった。それでも、竿(さお)を振ってアタリを待つと、水深35メートル前後で50センチ前後が上がった。さあこれからと期待されたが、潮の流れが速く、釣り糸が絡まりオマツリすることが多かった。

このため、柵内沖に移動し、改めて仕掛けを下ろした。しかし、こちらも南西の風が強く、大揺れの中での釣りに変わりはなかった。食いは良いとはいえず、何度もポイントを変えた。

大物が潜んでいる根の付近の他、深場や浅いところも探った。ここでは大型のマゾイやガヤがダブルで釣れ、時々、中型のヒラメが上がる程度で、しばしマゾイ釣りを楽しんだ。

ヒラメのポイントを求めて移動するうちに、次第に食いが良くなり、まだ釣れていない人にもアタリがきた。船が流される度に同じポイントに戻り、次々に釣り上げた。今度こそ大漁という期待とは裏腹に、天候はさらに悪化。同10時30分、無念の早上がりとなった。

1人当たりの釣果は40~52センチの脂が乗ったヒラメ3~7匹、35~40センチのマゾイ3~6匹、23~28センチのガヤ5~8匹。他にホッケが船中数匹交じった。高田船長は「天候次第だが、ヒラメは今後も狙える」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】