日高管内えりも町の目黒沖から襟裳岬沖で1日、ヤナギノマイやアオゾイ、マダラを狙った。曇りのち雨、風は強く、波1~2メートルの悪条件ながら、潮の流れに恵まれ、ヤナギノマイを中心に期待通りの釣果を上げた。

午前5時30分、目黒漁港から芳陽丸(小栗継男船長、【電話】090・1644・5923)に8人が乗船し、1時間ほど沖に向かった。胴突き仕掛け、針18~20号、オモリ300号。餌はイカと赤イカを使用した。水深は110~120メートル。

仕掛けを下ろすと早々にアタリがあり、ヤナギノマイが一度に4、5匹上がった。時には6、7匹が連なって釣れるなど、好調なスタート。餌に食い付くだけでなく、餌がない針にも魚が掛かった。型はポイントや群れによって異なり、小ぶりなものから通称えりもサイズと呼ばれる40センチ級まで。

時間が経過すると、さらにヤナギノマイの食いが良くなった。ただ、潮の流れが急で仕掛けが絡まることも。そのため、大物が掛かった時や針数が付いた場合は早めに巻き上げた。

底から10~15メートルも浮いて群れているケースでは、上層にアオゾイがおり、それと分かる強烈な引きを見せて釣れた。岩見沢市から参加した山田峰雄さんの竿(さお)には1度に3匹が付いた。他にも主流のヤナギノマイを含めクーラーを満杯にし、それでも足りずに収納ケースもいっぱいにしていた。

午前11時30分の沖上がりまでの釣果は、28~40センチのヤナギノマイが1人当たり70~120匹。45~50センチのアオゾイが同3~5匹。マダラは数こそ少なかったが、タチを抱えて腹を膨らませたものを交え、60~75センチが同1~5匹。他にスケトウとメバルが船中数匹交じった。

参加者の中にはクーラー2つに、どっさりと詰め込む人もいるなど、全員が満足いく釣行となった。小栗船長は「ヤナギノマイの魚影は濃く、今後も好調が続きそう」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】