<フィッシング・ルポ>
クロダイ初V!
「2008日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」磯&釣具店ブロック・クロダイ部門の内房・金谷地区(千葉)決勝釣り大会は6日、予選会を勝ち進んだ計16人によって行われた。晴天下で潮は澄みすぎ、というクロダイ釣りには不利な条件の中、唯一の40センチ超となる47・5センチ(1・6キロ)を仕留めた池田佳寿光さん(37=埼玉県和光市)が、初優勝を勝ち取った。
同大会は、前日(5日)まで予選会が実施されていた。折しも乗っ込み(魚が産卵準備で浅場を移動する行動)真っ盛り。直前まで50センチ超を含め、大型のヒットが連発する展開で当然、大会も期待度が高まる。
ただ、この時季は魚の警戒心が強い。しかも潮色は澄みすぎで状態は不利、攻略は一層難しさを増している。池田さんは、これを想定して、<根際攻め>に徹した。根の際を丹念に探る作戦で、タナ取りに神経を集中させたのだ。
釣り場は、朝6時30分の渡船前に抽選で決める。午前10時30分を境にして、前半と後半はチェンジするパターン。池田さんが前半、選択したのが大型の実績が高い「イタド島」だった。果たせるかな、午前8時すぎ、運命のヒットが…!
ウキ下は2ヒロ半(約3・8メートル)、底から少し上に位置する計算だ。付けエサは、練りエサの「ネリックス」を2個ほど丸めてセット。コマセをまいた中に、付けエサが同調するように投入。仕掛けがなじんでから徐々に沈んでいき、その途中で棒ウキにクンッ!
微妙なアタリが。これが47・5センチのクロダイだった。
同大会には、昨年度の覇者・杉山修一さん(43=千葉市)がいた。しかし「イタド島ハナレ」→「イタド島」と攻めたが、型は見られず、連覇の難しさを物語る。
ほかに、「平島」で明星悟さん(50=千葉市)が35・5センチを、また「二ツ島」で根本孝さん(49=千葉県松戸市)が35・4センチ、「イタド島」で宇山弘さん(33=東京都狛江市)が32センチ、とヒットが続いたものの、池田さんには届かず…。結局、逃げ切る格好で池田さんが初優勝を獲得した。
池田さんは、磯釣り歴10年。南伊豆(静岡)をはじめ、各地を歩き、今は金谷がホームグラウンド。2年前には、その金谷で53・2センチの大物も仕留めている。「それよりは優勝クロダイの方が価値が高いものになった」と話す。クロダイは「自分の想像した攻略法がハマって型を見られたときが最高!
今回はそのイメージ通りの釣りができた」とも付け加えた。
同大会は、シード制度がないため、来年度は予選会から参加して勝ち進んでいくしかない。「まず、予選会通過が目標で、決勝大会へ進出できたら連覇を目指したい」と夢を大きく膨らませていた。【長瀬川忠信】
▽渡船
日刊スポーツ新聞社指定「岡澤釣具店」(電話)0439・69・2232。渡船午前5時30分から、3000円。HP<http://www.koushin-group.jp/isotop.html>
▽交通
電車はJR内房線・浜金谷駅から徒歩約5分。車利用の場合、富津館山自動車道・富津金谷インターから国道127号に入り金谷漁港を目指し、左手に「岡澤釣具店」がある。神奈川県側からは、横須賀・久里浜港からの東京湾フェリーが便利。

