<今が釣りどき>

 カツオだ!

 キハダだ!

 関東沿岸海域にホンガツオの群れが回遊している。今年は、サイズがよく、各地で好釣果が続出しており、<当たり年>の呼び声も高い。相模湾でも例年より1カ月ほど早くスタート。中には、マグロの仲間・キハダのヒットもあり、葉山・芝崎港の「ゆうしげ丸」では7キロクラスも取り込んでいる。回遊魚は今後の展開が読みにくいだけに、釣れている今がチャンスだ。

 「ゆうしげ丸」が、ホンガツオ狙いの乗合船を出したのは7月20日からだ。コマセ釣りが主流で当初はゼロも出たが、27日にトップが18匹の爆釣を記録。29日も17匹をマークし、この日は4キロクラスのキハダも頭が2匹取り込んだ。以降も30日に12匹を収め、サイズは3~4キロクラスが主体。キハダは、全長で60センチ前後の若魚を<キメジ>とも呼んでいるが、今月は2日に7キロ余りの大型が釣れた。

 実釣では、あいにく海が悪く、このため、船は相模湾の西沖まで走るなど移動を繰り返したが、それでも群れに遭遇するとヒット連発に―。掛かれば右に左に疾走し、軟調のサオではやたら曲がって取り込むのも大変!

 硬調のサオでも折れんばかりに引き込まれ、オマツリが続出するなど、船上はまさに戦場騒ぎだ。

 そんな中で、右舷のトモ(船尾)3番目にいた秋元孝之さん(65=東京都世田谷区)が2匹でサオ頭に。秋元さんは「波があって条件が悪かったが、リールをガンガン巻いて魚を寄せ何とか取り込めた」と話す。

 相模湾では、小田原「弘美丸」も好釣中だ。こちらは、シイラとの併用が多いが、7月29日はホンガツオが2・5~3・8キロ5~9匹、4~6・5キロのキハダをトップは3匹キャッチ。翌30日はホンガツオ12匹、キハダ6匹。31日もホンガツオ15匹、キハダは7・8キロもヒットして頭は3匹をゲットした。

 ホンガツオやキハダは回遊魚で、潮況などによって群れが移動してしまうことも。葉山は8日まで夏季休漁中だが、「ゆうしげ丸」の矢島繁代表(72)は「まだ始まったばかり。新しい群れも今後入ってくる可能性大だし当分いける」と休み明け後も不安なし、を強調する。ホンガツオとキハダは、静岡・駿河湾などでも活況中。今が狙いどきなのは間違いなし!【長瀬川忠信】

 ▽船

 日刊スポーツ新聞社指定「ゆうしげ丸」(電話)046・875・5525。ホンガツオの乗合は午前6時出船。エサ&コマセと氷付き1万1000円。マダコ船もあり。第1&第3&第5木曜日定休。HP<http://www.yushigemaru.co.jp/>

 ▽交通

 車利用が便利。逗葉新道・長柄で右折し、国道134号と県道207号を経由して海岸沿いに走り、葉山・芝崎港「ゆうしげ丸」へ。詳細要確認。