<いりあ

 魚ッチング>

 秋ダイのシーズンです。私、永浜いりあ(27)は、タイの聖地ともいわれている特別天然記念物「鯛の浦」がある外房・小湊に行ってきました。日蓮上人生誕の地として有名で、日蓮が誕生したときにはタイが舞い踊ったという伝説があるそうです。そんな由緒ある地で襟を正してマダイ釣りに挑戦。「鯛丸」から出船です。

 いや~、久々のマダイ釣りということで、実は数日前からドキドキしていたんですよ。昨年末に挑戦してボウズショックを受けたのが最後だったので…。でも、そんな不安はいきなり吹き飛びました!

 何と午前6時のスタートと同時にサオがグイッと沈んだんです。

 「ウソでしょう」と半信半疑で上げてみると、威勢のいいマダイがあいさつ代わりに飛び込んできました。ポイントはタイの聖地である鯛の浦のそばですからね。きっと歓迎されたのでしょう。23センチのかわいいサイズだったのですが、そのときの朝焼けと同じく、きれいな淡いピンク色をしていました。

 もうボウズはない、という気持ちのゆとりはいいもんですね。その後の釣行をがぜん楽しいものにしてくれます♪

 イナダやヒラソウダガツオがどんなに邪魔しに来ようとも余裕、余裕。どちらもおいしいので大歓迎です。さらに、38センチもあるジャンボイサキも登場してビックリです。

 手持ちでシャクり続けて約2時間が経過。ちょっと頑張り過ぎたので、少し置きザオでひと息しようとロッドキーパーにセットした途端、来ました!

 サオ先がグイッとしなったので合わせると、これまでとは確実に違うタイ独特の重みが手に伝わってきます。サオのしなりを楽しみながらリールを徐々に巻くと、ジャスト1キロ、43センチのマダイが上がりました。その様子を見ていた佐藤秀則船長(28)から「集中するのは大切だけど、たまに気を抜くことも大切ってことだよ」とアドバイスをいただきました。

 船中では4・7キロのマダイが釣れ、ますます機運が高まります。秋ダイは数釣りが狙えるのと同時に、大ダイの一発も期待できるシーズンなのだそうです。粘り強くシャクり続けていると、午前11時30分の納竿(のうかん)直前に、再び来ました!

 先ほどよりやや大きい1キロ超えです。

 「始めよければ終わりよし」。1投目と最後に釣れるなんて、やはりタイの聖地には何か大きな力を感じます。この辺りのタイは日蓮上人の化身だという言い伝えがあるそうですからね。1匹目の小ダイ君とは「また会いましょう~」と声を掛けて最後にリリースしてあげました。

 ちなみに佐藤船長をはじめ、地元の人たちはタイを食べないそうです。ここ小湊では、それだけタイを大切にしているんですね。午後には日蓮宗の大本山「誕生寺」でお参りし、タイを供養している墓石にも手を合わせてきました。また、タイをかたどったお守りも購入。きっとこの一連の行いは、これからのタイ釣りに強い味方になってくれるはずです…。期タイ【構成・飯塚誠】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「鯛丸」(電話)04・7095・2705。マダイの乗合は5時出船。付けエサ&コマセと氷付き1万円。第1、3土曜日定休。HP<http://www1.ocn.ne.jp/~taimaru/>。交通など詳細は要確認。

 ◆いりあの<エリア>魚ッチング

 ◎小湊での釣行後は「鯛の浦遊覧船」に乗船して特別天然記念物<鯛の浦>のクルージングを楽しんでみてはいかが?

 30分ほどの周遊コースで、タイにまつわる小湊の歴史や、珍しいタイの群泳が鑑賞できます。料金は大人950円、子ども480円。詳しくは(電話)04・7095・2318。

 ◎タイ釣りに訪れたのなら、ぜひ日蓮宗大本山「誕生寺」へお参りに。<妙の浦タイ之墓>と刻まれた墓石に手を合わせましょう。