グレの総重量を競う「第27回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権」(主催・(株)がまかつ)が11月25、26日の両日、高知県・宿毛市の「沖ノ島」で全国の予選を勝ち上がった48選手(シード含む)が参加し行われた。2日目の決勝戦は同島の「ダバの下」でエサ取りが多い厳しい戦いとなったが地元の笹岡路弘選手(37=四国)が36・3センチ(760グラム)を仕留め勝利。がまかつ推薦の横井公一選手(48=中部)を40グラムの少差で破り2回目の全国大会挑戦で見事、G杯の栄冠を手にした。3位は榎田秀雄選手(60=上信越)が入った。【近江康輔】

 沖ノ島は水温が高く安定していないため口太グレの食いは渋いが、尾長は数年ぶりに魚影が濃く50センチ超の大型が磯際で狙える。

 初日の予選リーグは本島と姫島で8組に分かれて午前6時40分から4試合を戦った。北西の強風に悩まされたが、姫島を中心に釣果が伸び林淳一選手(北陸)が1万600グラム、池永祐二選手(九州)も8360グラムで全勝するなど各組1人が決勝リーグへ進出。G杯グレ5回優勝の片伯部光広選手(九州)やシードの藤原実弘選手(中国)は「朝の時合を逃してリズムを崩した」と早々に敗退した。

 翌日の決勝リーグは8選手が2組に分かれて本島、姫島で同6時半から開始。風が収まると好調だった姫島もグレの活性が下がり3戦目まで勝ち上がりがもつれる接戦。1組は45センチ級尾長を仕留めるなど、磯際を攻めて2勝で先行する榎田秀雄選手を2勝1分けで押さえた笹岡選手が決勝へ。2組の横井選手も「厳しい戦いだった」と2勝1分けでファイナルへ進出。

 決勝戦は本島の「ダバの下」で午後零時35分から2時間の戦い。潮が左へ流れる中、笹岡選手が右に横井選手は左に入った。開始20分で横井選手が左端へ移動し左斜めサオ約2本沖のシモリ際でウキをゆっくり沈めて上下に誘い35・6センチの口太を釣り先行。笹岡選手もサオ3本ほど前方のシモリとシモリの間を狙うが、エサ取りばかりでグレの反応がないまま場所交代。

 後半は笹岡選手がすぐに左端に構えて「食う場所を知っていた」という正面約15メートル沖のシモリの傾斜を狙う。返し波に軽い仕掛けとまきエを乗せて沖へ運び約5分経過で36・3センチを仕留めて応戦。その後は両者ともエサ取りに悩まされて追加できずに時間切れ。重量判定となり40グラム差で笹岡選手が初のG杯を獲得した。

 ◆優勝した笹岡路弘選手の話

 潮に恵まれ、地の利もあったのでなんとか勝つことができた。3年のシード権があるうちにもう1度決勝リーグに上がれれば再びチャンスがあると思う。まだまだ実力がないので表彰台の真ん中に立てたことに恥じないように、沖ノ島に通って腕を磨きます。

 1971年(昭46)8月15日生まれ、37歳。須崎市在住。農業。グレ釣り歴15年。ホームは日振島。土佐がま磯会所属。

 ◆2位の横井公一選手の話

 決勝戦の前半に良型グレをバラしたのが痛かった。飛ぶまきエサを作ることができず沖を攻め切れなかったのが敗因です。来年も今回と同様に普段の釣りを心掛けて優勝を目指します。

 ◆3位・榎田秀雄選手の話

 私の技術からすれば納得の成績です。浅ダナを心掛けて良型の尾長を狙ったが、飲まれることが多く合わせきれなかったのが残念です。60歳の良い記念になりました。