<好釣へのアプローチ>

 茨城沖で1日、ヒラメ釣りが全面解禁した。底荒れなどで条件に恵まれず出だしはいまイチだったが、場所によっては6キロ超の大判級も躍り、今後へ期待をもたせている。その鍵になるのは、状態の回復だけではなく、ヒラメのエサにもなるイワシ群の回遊や、釣り方では<聞き上げ><聞き合わせ><誘い上げ>がキーポイントだ。

 解禁初日は、茨城各地ともゼロが出たり、いまイチだった。そんな中、鹿島港「第三幸栄丸」ではトップが7匹をマーク。5・3キロの大判級も取り込んだ。ただ、全体には1キロ前後の小ぶりが目立った。

 「第三幸栄丸」の小野和儀船長(38)によると、解禁前に海が台風並みのウネリにもまれ、底荒れしたのが影響しているという。逆にいえば、この底荒れが回復すれば釣況の上向きも十分期待される。実際、大洗港「平成丸」の関根義雄船長(76)も「海さえ落ち着いてくれれば…」と話す。

 それを裏付けるように、3日は各地で好釣果が連発した。サイズのよさが売りの日立久慈港の「みちしお丸」では、トップが2匹だったが、6・3キロの大物の舞い踊りがあった。また、「平成丸」では6人で計13匹をゲット。4キロの大判級も釣れている。「第三幸栄丸」でもトップが5匹を収め、6・1キロの大物がヒットした。

 さらに、今後へ向けての好材料も。「みちしお丸」尾本光雄船長(66)は「イワシ群が回っているので、これを追って外海から大型のヒラメが入り込む可能性も出てきた」と話す。各地とも釣り場は水深20~30メートルラインの浅場が中心で、釣りやすい今がチャンスだ。<船長のワザ>

 ◆日立久慈港「みちしお丸」尾本光雄船長(66)

 日立久慈沖のヒラメは、サイズは大きいものが多いので、対応策として<リールのドラグ調整を必ずしておく>ことが大事です。

 釣りでは一応、オモリは底から20~30センチ上を目安に浮かせ、あとは生きエサのイワシの泳ぎにまかせ、ヒラメが飛び付くのを待ちましょう。余計な誘いは必要ありません。

 アタリは、サオ先にモゾモゾ…という感触が伝わりますが、ここでサオ先をゆっくり上げながら<聞き上げ>をしてください。次に引き込みがあったときが合わせのタイミングです。

 ハリ掛かりが確認できたら、リールのドラグを活用して、慎重にやりとりをしてください。事前のドラグ調整は、糸を引っ張ってズルッという感じに出ればOKです。

 ◆大洗港「平成丸」関根義雄船長(76)

 ヒラメ釣りは、エサのイワシの元気さが重要なポイントになります。船内で支給していますが、海水を張ったバケツに入れるのはせいぜい2、3匹程度にしましょう。それ以上入れると弱るのが早く、エサとしては使えなくなります。

 こちらは根掛かりする場所が少ないので、仕掛けはハリスが1メートルで捨て糸(60センチ)より長くしています。だから、オモリは底から1メートル上に浮かせ、サオは動かさずにヒラメが食い付くのを待ちます。アタリは小さく出ますが、<早合わせは禁物>。次の引き込みを待って、サオをゆっくり上げながら<聞き合わせ>をしてみましょう。相手の重さも加わって、向こう合わせでハリ掛かりしてくれるはず。要は<慌てずに対応する>ことがコツなのです。

 ◆鹿島港「第三幸栄丸」小野和儀船長(38)

 鹿島沖は、潮温が高めなので、ヒラメの方で食い込んでくれる<一発食い>が多いです。一応、タナは底から50センチぐらい上にして、アタリがあってサオ先が引き込まれたら合わせてみましょう。サオは、手持ちでも置きザオでも船の揺れでオモリが底をトントンと軽くたたく感じで誘いになります。

 アタリがあっても食い込まないときがあります。エサをくわえてもすぐにはのみ込まない<居食い>で、ヒラメはこのパターンの名人。<ヒラメ40>というのは、合わせのタイミングの難しさを示す言葉で、その場合はサオ先をソーッと上げながら<誘い上げ>をしてみてください。エサが動くことによって、ヒラメは逃がすまいと慌てて食い込むことが結構あります。<メモ>

 ▼日立久慈港「みちしお丸」

 乗合は午前5時30分集合、同6時出船。エサ&氷と昼食付き1万2000円。第3月曜日定休。(電話)0294・23・0606。HP<http://www3.ocn.ne.jp/~mho/>

 ▼大洗港「平成丸」

 乗合は午前5時集合、同5時30分出船。料金など詳細は要確認。月曜日定休。(電話)029・267・4374。

 ▼鹿島港「第三幸栄丸」

 乗合午前5時30分出船。エサ&氷と昼食付き1万2000円。第3月曜日定休。(電話)0299・82・6032。HP<http://www.sopia.or.jp/kamome/>

 ※いずれも日刊スポーツ新聞社指定。交通など詳細は各要確認。