山梨・西湖のヒメマスには、必ず釣れる“金脈”がある!?
12月いっぱいで釣期が終わってしまう通称「秋ヒメ」。赤や黄色の紅葉に包まれながらの釣りは気持ちよさ満点だが、さらに釣果も伸びれば申し分なし。「樹海荘」若店主の三浦大(まさる)さん(41)とポイントを探ってきた。
西湖周辺の山々が徐々に赤や黄色に染まってきた。太陽が当たるとキラキラ輝いて紅葉の本番到来を予感させる。同時に10月から始まったヒメマス釣りの〈秋の陣〉も熱を帯びてきた。3月から5月10日までの釣期を、俗に「春ヒメ」、年内までを「秋ヒメ」と呼んでいる。
三浦さんと朝6時半に出舟した。10月まで6時スタートだったが、11月からは30分遅れで設定されている。この日は霧で視界がさえぎられ、ほかのボートがどこに入っているのか視認できる状態ではなかったが、ほぼ実績のある溶岩地帯の高松に集まっていた。
こちらは、釣れる場所の調査もあるため、まず湖北側の樹海荘前に入った。サオはボートの左右に2本ずつ計4本を出す。仕掛けは全長2・3メートルの10本バリ。その日によってタナ(魚の泳層)の違うヒメマスは、群れが回るタナを探り当てないと釣れる可能性は低い。
そこで、サオ別に狙うタナをすべて変える。湖面から29・5メートル、27メートル、24・5メートル、22メートルにセットした。つまり、計40本のハリが約10メートルの間に分散して回遊を待ち伏せる図式だ。「これなら群れが回ってくれば、必ず釣れます」と三浦さんは力を込めた。しかし、待てど暮らせどアタリはなし。午前8時過ぎ、釣果ゼロのため移動した。
ところが、この日は珍しく東からの強風に吹かれ、絶好ポイントの高松周辺は白波が立つ悪コンデシションとなった。サオ先に出る微妙なアタリを見るには強風は大敵。そこで、風よけになる喉ッ首(のどっくび)に入った。だが、ここでも反応はゼロ。
午前11時前、ボートが集中する高松に入った。すると、仕掛けを投入して5分後、深さ27メートルにセットしたサオに反応が…。サオ先が細かく揺れフワッと浮いた。巻き上げると23センチ、シルバーの魚体が美しいヒメマスが躍り上がった。取り込んだ直後、22メートルにセットしたサオ先がしなった。22センチが掛かり、良型の連発。周囲のボートをみると、次々にサオが上がっていく。群れの回遊に当たったようだ。
三浦さんは「今日は22メートルと27メートルが“金脈(ヒットゾーン)”だった。お客さんに聞いたら、やはり22メートルと27メートル、それと35メートルでヒットしていた。その日の金脈を見つければ制限(30匹)も夢ではない」と話した。
結局、高松に移動してから約1時間で20~24センチを8匹。ほかのボートで11~30匹の釣果が出た。どうやら今年の秋ヒメは高松中心に回っているようだ。現在、水温は16度台。三浦さんは「14度台になれば魚の活性は上がりますよ」。寒さが厳しくなってきて、山が燃えるような紅葉に包まれる。秋ヒメの絶好機も間近だ。【寺沢卓】<三浦さんのアドバイス>
▽エサ付け
以前はオキアミのコマセを使っていましたが、湖の環境保全もあって全面禁止しています。今は食用イクラ(北海道産)が有効エサです。ヒメマスはイクラの中心が大好物らしく、ハリに引っ掛けただけではダメ。イクラの中心をハリに刺してから仕掛けを投入してください。
▽ヒット層を絞る
サオを複数出すのは、回遊層を探る狙いもありますが、ヒット層を見つけたら、そのタナにほかのサオの仕掛けも合わせて釣果を伸ばす目的がある。ただ、回遊層は日によって違うので、例えばサオを4本出した場合、ヒットした層に2本、残り2本は違う層にセットして引き続き狙うのがお勧めです。
▽問い合わせ
日刊スポーツ新聞社指定「樹海荘」(電話)0555・82・2387。出舟は午前6時30分、日没まで。ヒメマス&ワカサギの日釣り券は1500円、女性、中学生は750円、小学生以下は無料。ボート料金は1人乗りは2500円、2人は3500円(3人乗船は禁止)。ライフジャケット要着用。ワカサギ釣りの概況を含め詳細要確認。

