<ゼウスカップ2009>
田中覚選手(岐阜)がV2を達成。「ゼウスカップ2009」(主催・エサ市場えさきち=日刊銀鱗倶楽部加盟店)の決勝大会が3日、三重・鳥羽の「小浜漁協」の「日ケ崎イカダ」で開催された。予選勝ち上がりの4選手と特別シードの4選手がマンツーマン方式(2人1組で1試合を2時間戦い、60分で場所交代)でチヌの匹数を競った。決勝は的確な状況判断と冷静な試合運びで食いを引き出した田中選手が9匹対3匹で山中洸平選手(滋賀)に完勝し、優勝賞金100万円など賞金総額130万円を獲得。3位には天野光暢選手(三重)が入った。【近江康輔】
北西の風が吹く中、午前7時から5~6・5号イカダの沖向きで準々決勝を開始。水深は約9メートルで上潮が左へ速く流れ、底は動きが鈍い。水温は23・5度と高いが大会特有の食い渋りか、チヌの活性が低く昨年の覇者・兼松伸行選手(大阪)や同2位の正木義則選手(徳島)らが早々に敗退。11匹を釣った田中選手、西田哲也選手(兵庫)、山中選手ら4選手が準決勝へ。
準決勝は同9時半から5、6・5号イカダで開始。底潮の流れが速くなるとさらに食い渋り、各選手とも前半を1、2匹で折り返す激渋の展開。後半も状況が変らない中で「ボケをエサに広角釣法のカーブフォールで反射食いを誘った」という山中選手が4匹対1匹で天野選手を下し、田中選手が、アケミ貝の丸貝で匹数を伸ばした西田選手を1匹差で押え決勝へ進出。
決勝は午後1時から6・5号イカダで行われた。両者ともに足元にダンゴを打ちながらボケをエサに広角で潮下を探り田中選手が2投目で15センチ級を、15分後に山中選手も20センチ級を仕留めるが、まきエのシラサにセイゴが活発に反応して苦戦。残り15分で田中選手がボケの広角釣法で20センチ級を2匹追加し3対1でリード。
後半は田中選手が潮が緩むとすかさずシラサのダンゴ釣りを行う的確な場読みで濁りの中を上下左右に引いて20センチ超を連発。山中選手もボケを尾飛ばしで刺して前方へ投入。手前へ引き戻しながら上へ引き上げて落とすリアクションで同型を追加。そして潮が右へ速く流れだすと田中選手が時合とばかりにボケの広角に戻して12センチ級を10分ほどで3匹。その後は、両者が同型をそれぞれ1匹追加。9匹対3匹で田中選手が完勝し2度目の優勝を飾った。
優勝した田中覚選手の話
決勝は今までの釣り人生で最高の釣りだった。1投ごとにエサの残り方などから最も釣りあげる答えに近づくことだけを考えて攻めた。ゼウスに返り咲くことができて最高にうれしい。
1967年(昭和42)5月18日生まれ。岐阜県大野町在住。自営業。かかり釣り歴18年。ホームは小浜漁協。中部チヌ研会長。01年JFT全日本チヌトーナメント優勝、初代(07年)ゼウスカップ優勝。

