<徹底解説! スプラトゥーン界のイカしたプレーヤー10人◇原稿:望月もち>

公式大会〝第4回スプラトゥーン甲子園〟の地区予選が終わり、1月の全国決勝大会に向けて盛り上がりを増していく「スプラトゥーン2」。選手や動画投稿者、配信者など、シーンをリードしていくトッププレーヤーたちの存在は、スプラトゥーンの魅力の1つといえる。今回は、トッププレーヤーの中から、選手として活躍している人物を紹介していく。

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【GGBoyZ・たいじ選手】

たいじ選手は、OPENREC.tvとプロゲーマー契約を結ぶ、「スプラトゥーン2」の動画投稿や生配信をメインに活動するプレーヤーだ。18年からは「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」にて、「実況パワフルプロ野球シリーズ」のプロゲーマーとしても活動している。

たいじ選手の強みは、スプラトゥーンでは「裏取り」と呼ばれる、相手の背後を狙う戦術を最初期から理解していたり、プレー歴の短いパワプロであっても最前線で戦ってみせたりと、トッププレーヤーの中でも、対戦ゲームに対するセンスがずばぬけていることだろう。

また、数々の場面で結果を残してきたたいじ選手は、ここ一番の勝負にめっぽう強いことが最大の魅力だ。チームメンバーにとっても「本番に強いたいじ選手が味方にいる」ことは大きなアドバンテージと感じるだろうし、相手にたいじ選手がいるだけで「本番では対戦相手として当たりたくない」と話すプレーヤーは多い。僕もそのうちのひとりである。

僕が第4回スプラトゥーン甲子園の北陸地区大会に参加する直前に、たいじ選手率いるGG BoyZとお話しさせていただく機会があった。本番に向けてプレッシャーを感じていた僕は、たいじ選手に「どうすればプレッシャーに負けずにプレーできるのか」と質問したところ、「それだけ練習してきたならまず負けないし、本番は楽しくなってくるから大丈夫」と言葉をかけていただいた。

勝利に対する絶対的な自信を感じさせるコメントがとても印象深かった。それこそが、たいじ選手と、GG BoyZの強さの秘訣(ひけつ)なのだろうと感じている。

◆望月もち(もちづき・もち)1996年(平8)2月5日生まれ。「スプラトゥーン」プレーヤー兼、フリーランスのゲームライター。「チームが求める働きを達成する」をモットーに、公式大会〝スプラトゥーン甲子園〟で、史上4人目となる3度の全国大会出場の実績を持つ。