<徹底解説! スプラトゥーン界のイカしたプレーヤー10人◇原稿:望月もち>

公式大会〝第4回スプラトゥーン甲子園〟の地区予選が終わり、1月の全国決勝大会に向けて盛り上がりを増していく「スプラトゥーン2」。選手や動画投稿者、配信者など、シーンをリードしていくトッププレーヤーたちの存在は、スプラトゥーンの魅力の1つといえる。今回は、トッププレーヤーの中から、選手として活躍している人物を紹介していく。

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【GGBoyZ・ダイナモン選手】

ダイナモン選手は、OPENREC.tvとプロゲーマー契約を結ぶ、「スプラトゥーン2」の動画投稿や生配信をメインに活動するプレーヤーだ。大会実績は多く、〝第4回スプラトゥーン甲子園〟の全国決勝大会に4年連続での参戦が決まっている。全ての年で全国大会に出場したプレーヤーは、全プレーヤーの中でダイナモン選手だけである。

ダイナモン選手の強みは、スプラトゥーンに対する誠実さといえるだろう。とにかく対戦にかける熱意がすさまじく、「ダイナモン選手のTwitterはスプラトゥーンの対戦相手を募集するツイートしかない」「ダイナモン選手がスプラトゥーン以外の要素に触れているシーンを見たことがない」と言われるほどだ。

ダイナモン選手について1つ印象深いエピソードがある。16年の〝第1回スプラトゥーン甲子園〟のあと、闘会議のゲーム大会で上位に入賞した各ゲームの選手と、闘会議TV様の「ゲーム大会で人生変わっちゃったスペシャル」という番組に出演させていただいた。その際に、出演者の方から「これからのゲーム業界を引っ張っていくのは君たちだよ」と声をかけていただくことがあった。

僕は正直、自分自身にゲーム業界をリードするほどの力はないだろうと受け止めていたが、ダイナモン選手だけは真剣なまなざしで話を聞いていた。まだ「eスポーツ」という単語を聞くことがなかった時代に、ダイナモン選手はこれからの将来に対して真摯(しんし)に向き合っていたのだろうかと思うと、彼のゲームに対する熱意と誠実さは、他の誰にも超えられないのではないだろうかと感じる。

ゲーム業界を生きていくプレーヤーとして、尊敬している。

◆望月もち(もちづき・もち)1996年(平8)2月5日生まれ。「スプラトゥーン」プレーヤー兼、フリーランスのゲームライター。「チームが求める働きを達成する」をモットーに、公式大会〝スプラトゥーン甲子園〟で、史上4人目となる3度の全国大会出場の実績を持つ。