<徹底解説! スプラトゥーン界のイカしたプレーヤー10人◇原稿:望月もち>

公式大会〝第4回スプラトゥーン甲子園〟の地区予選が終わり、1月の全国決勝大会に向けて盛り上がりを増していく「スプラトゥーン2」。選手や動画投稿者、配信者など、シーンをリードしていくトッププレーヤーたちの存在は、スプラトゥーンの魅力の1つといえる。今回は、トッププレーヤーの中から、選手として活躍している人物を紹介していく。

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【GGBoyZ・やまみっちー選手】

やまみっちー選手は、OPENREC.tvとプロゲーマー契約を結ぶ、「スプラトゥーン2」の動画投稿や生配信をメインに活動するプレーヤーだ。前作の「スプラトゥーン」ではスプラシューター系統をメインに使用し、その実力は多くのプレーヤーから「最強のシューターはやまみっちー選手だ」と言われるほど。また、当時所属していたチームのブキ編成は「お互いのブキの相性がかみ合っており、序盤~中盤~終盤と隙が無いため、『スプラトゥーン』において最も強いブキ編成」と評価されていた。

やまみっちー選手の強みは、最前線での撃ち合いの強さ、そして相手陣地の中で自身の役割をこなす力だろう。持ち前のAIM(エイム=目標に照準を合わせること)とキャラクターをコントロールする能力の高さで、相手インクの中でも自由自在に動き回り、チームの勝利に貢献する。

各ルールへの理解度も非常に高く、18年9月のガチマッチのランキングでは、4つある対戦ルールの全てで1位を独占するという偉業を成し遂げた。対戦相手として戦ったこともあるが、「やまみっちー選手を止めないとステージの中央にたどり着けないのに、そもそもやまみっちー選手を止められない」という印象が強く残っている。

やまみっちー選手が所属するGG BoyZ。そのリーダーであるたいじ選手は、自身の配信で「やまみっちー選手は前でやられたとしても前線を上げてくれるので、倒されたとしても怖くない」と語っていた。自身のプレースタイルを理解してくれるチームメンバーがいると、いっそうパフォーマンスが上がるのではないだろうか。

リーダーとメンバーが理解しあっているということも、GG BoyZの強さのひとつだろう。

◆望月もち(もちづき・もち)1996年(平8)2月5日生まれ。「スプラトゥーン」プレーヤー兼、フリーランスのゲームライター。「チームが求める働きを達成する」をモットーに、公式大会〝スプラトゥーン甲子園〟で、史上4人目となる3度の全国大会出場の実績を持つ。